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2024/08/09 日経新聞 朝刊 個人的厳選4トピックス

[1面] 南海トラフ 巨大地震注意 初の臨時情報
リスク「平時より高い」 宮崎で震度6弱

8日午後4時43分、宮崎県でM7.1の地震が発生し、最大震度6弱を観測。南海トラフ臨時情報の「巨大地震注意」が初めて発表され、29都府県707市町村が対象。特定の期間中に大規模地震が発生する確率が高まっていることを強調。南海トラフ全域に大規模地震が及ぶ可能性も。津波注意報が出され、宮崎港では50センチの津波を観測。政府は危機管理センターを設置し、適時的確な情報提供と避難指示を行う。原子力規制委員会によると、川内原発などに異常は確認されていない。JR各社は運行に影響が出ており、速度制限や運休が発表されている。

公務員給与、若手に重点 
初任給は大企業並み23万円
人事院勧告、深刻な官僚離れ対応

2024年度の人事院勧告は国家公務員の初任給引き上げや若手待遇改善を重視し、採用難と離職抑止を図る。初任給や各階層の給与が増額され、30代後半以降の幹部級は引き上げが穏やかになる。人材獲得競争を踏まえた取り組みで、国家公務員の待遇を向上させる方針が示された。一方、人材不足や物価上昇なども背景にあり、勧告通りに引き上げた場合の人件費増加や地方公務員の給与増加による地方負担も懸念される。また、民間企業や地方公務員との給与格差や経験者の中途採用の競争など課題も浮き彫りとなっている。人事院は勧告を通じて給与体系の刷新や公務員試験の改革も模索しており、若手の流出を避けるための施策や働き方改革に取り組んでいるが、課題は残る。

日本、海外資産が稼ぎ頭に 
所得収支19兆円黒字
1~6月最大に 貿易赤字、訪日客で補う

円安の中、日本は貿易よりも海外への投資で収益を上げる構造を確立している。2024年上半期の国際収支統計によると、投資収益を表す第1次所得収支が19兆1969億円の黒字となり、過去最大となった。一方、貿易収支は赤字が続いており、経常収支は全体的には黒字で、上期で12兆6817億円の黒字を記録し、前年同期比で59.2%増加した。第1次所得収支は海外子会社からの配当などで得られる「直接投資収益」が主要で11兆4022億円の黒字となり、証券投資収益も7兆1219億円の黒字となった。貿易収支は2兆6118億円の赤字で、輸出伸びが限定的であり、21年下半期以降6半期連続で赤字が続いている。経常収支の大部分を占める第1次所得収支の黒字は、貿易収支の赤字転換の背景にある。製造拠点の海外移転や投資活動による収益が重要で、インバウンド需要の増加により旅行収支が伸びているが、サービス収支は縮小している。

日本株買い 一旦リセット
7月第5週、海外勢1兆円売り越し 
短期筋の資金が逆回転

海外投資家が日本株の買い持ち高を一旦「リセット」した。7月第5週に1兆617億円を売り越し、短期マネーの流出が目立ち、2024年初来からの累計で売り越しに転じた。日本株の再上昇には長期投資家の定着が重要。海外投資家の7月第5週の売越額は先物が5092億円、現物が5524億円で、3週連続で売りが買いを上回った。ヘッジファンドは円売り・日本株買いのポジションを逆転させ、日経平均は日銀の利上げ後に上昇したが、米景気不安で急落した。長期投資家は動じず、日本株の買い持ち高は3兆2681億円。世界各地の投資家は日本株への姿勢を見直し、市場の動揺が大きい状況だ。


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