学力を上げれば幸せになれるわけじゃないという話
学力が高い方が良いと思うのはなぜか
『全教科偏差値70です。』
『東大卒です。』
『IQ150です。』
そんな人が周りにいたら、「凄いね」とか「羨ましいわ」とかこんな声が聞こえてくるだろう。まぁIQ150はなかなかいないかw
こういう学力が高いことは一般的に良いとされているのが、いまの世の中のように感じる。
そして今の学校教育の人たち、世の中の大人たちは、そういう人間を作れるように、人を教育している。
なぜなら、それが良いことだと思っているから。
学力があれば、偏差値の高い学校を選ぶことができる、そして学歴があれば新卒で入れる会社は大手企業を含めたところを選ぶことができる。さらには頭が良ければ収入も高くなるとまで思ってる人もいるかもしれない。
多くの人がこれを良いことだと思っているのは
[ その方が選択肢が増えるから ]
ではないだろうか。
子どもは将来そんな選択肢があるかどうかなんてわからないから、子どもが好き放題遊んでいたら将来を閉ざしてしまうのではないか。そうならないように大人がしっかりしなくちゃいけないと。
でもこれは本当だろうか?
選択肢を増やすことがそんなに大事だろうか?
僕は思う、子ども、いや人間を人材とでも思っているのかと。
人間は人材じゃねーぞと。
人間は物じゃねーぞと。
学力の高い人材、お金を稼げる人材を育てているだけであり、そのレールの上で生きるための術でしかない。でも人生はこのレールだけじゃない。このレールによって幸せになれるのは他の誰かより本当に学力があって、本当に稼げる人だけで、それ以外の人にとっては劣等感のあるつらい人生になる。
学力を上げて選択肢を増やすというやり方は、全員が幸せになれないやり方。
学力を上げて、選択肢を増やす、それによって自分の選びたい道が選べて幸せになる人もいるだろう。だから、学力上げること自体が悪いわけじゃない。
だけど、全員が均一に学力高くて全員が好きな学校や会社を選べるかというと、そんなわけない。必ず、当てはまる人と当てはまらない人がでてくる。
競争の中で上か下かが分けられることになる。
極端に言ってしまうと、競争で勝てた人は幸せになれ、そうじゃない人は幸せになれない、みたいな。結局のところ、学力を上げるというやり方は、全員が幸せになれないやり方なのだということ。
子どもが決めるべきことを、親が決めつけて強制させてしまっている。
子どもが学力を高めて、学校や会社の選択肢を増やすかどうかを、親が選んでいるけど、それは親が選ぶべきものではないと思うんです。
子ども本人が将来のために本当にそうしたいと思うならやればいいだけであって、親や周りの大人が子どもにそれを強制させるのはなんか違うなと。
これはよく聞く話だけど、「勉強が終わるまで、ゲームはできません!」とか「あなたに勉強しなさいと毎日言うのは、あなたの将来のためなんだから、今やりたいことは我慢しなさい!」みたいなこと。
本人が自分で意欲を持ってやってるわけでなく、他人に強いられて、将来のためだからと今を犠牲にし続けるのはあまりに悲しすぎる。
ホントなら毎日親と子どもが楽しく、笑顔いっぱいで過ごせたらどんなに幸せかと思う。ほんとにやりたいことをみんなが実現できるように協力し合うような良い関係を築けたらどれだけ良いかと思う。
じゃあ実際、どうしたら、親も、子も、学力の高い人も、そうでない人も、みんなが幸せに過ごせるようになるのか。
自分にとって居心地のいい場所を自分で選択できる人になる
『学力の高い人を目指す』
ことを最優先とするのではなく、
『常に自分にとって居心地のいい場所を自分で選択できる人を目指す』
ことを最優先にするということ。
たぶん心の奥底では、本当は学力が高くても幸せになれないことになんとなく気づいてる人もいる気がしていて。
なぜなら、僕の友達や周りにいる人達、仕事で出会う人たちは、学力が高くて学歴が良くても、過度にストレスを抱えていたり、人間関係にうまくいってなかったり、嫌なのにその場所から抜け出せて居ないような人をよく見るから。
学力を最優先にして学力で解決するんじゃなくて、自分にとって最適な場所を選ぶ力をつけて、最適な場所にいけば解決してく。
実際に僕は常に自分にとって最適なところにいられるようにすることで、ストレスはかなり減ったし、幸せを感じる場面はホントに増えたと思う。
そして、自分にとって生きやすい場所・辛くない場所・自分の良さが発揮できる場所、そういう自分にとって居心地のいい場所を自分で選択することをみんなができれば、誰かは幸せ、誰かは不幸ということにはきっとならない。
【適材適所】と言う言葉があるけどまさにその通りで、みんなそれぞれ性格があり特徴があり個性がありそれがいろんな場所でそれぞれ発揮されて適材適所で世の中がうまく回っていく。みんながちょうどいい場所でちょうどよく学んだり働いたりできる。
そんな社会になればいいな。
まとめ
○ 学力を上げる⇒行ける学校や会社の選択肢を増やす⇒将来の子どものためになる
半分正解で半分不正解。そうなる人もいるけどそうならない人もいる。全員が幸せになれないやり方。
○ 将来の子どものためになる⇒子どもが自分で自分に最適な場所を選べる⇒選ぶ力をつける
適材適所でみんなが適した場所に行ければ、きっとみんな幸せ。
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