会うこと
今回のテーマは「会うことの大切さ」です。
「あう」と辞典で調べると、会う、逢う、遭う、と色々漢字が出てきますが今回は「会う」について書かせて頂きます。「会う」とは、互いに顔を向かい合わせる。場所を決めて対面する事ですよね。今回これまで普通にしていた人と「会う」事がコロナウィルス蔓延で出来ない時期を経験しました。世界中に蔓延した新型コロナウィルスは当初の予想を遥かに超えた被害を全世界中に広げ、現在も他の国では感染者の増加が続いているところもあります。そんなコロナ禍の中生まれた新しい生活習慣、代表的なものでは、マスク着用、手指消毒、3密回避などが挙げられますが、仕事上ではやはりテレワークやZooMによる電話会議が挙げられるのではないでしょうか?
会社や業種によってはテレワークや電話会議がすっかり定着した会社も沢山あるとは思います。しかし我々の業界ではなかなか定着が難しいとずっと感じていました。工場での製造、商品の配達、お店に買いに来てくださったお客様への対応等は実際会社(お店)に出社しないと出来ない仕事ですよね。弊社も近場のお客様への配達等はしていましたが、電話、メール、FAXで対応可能な業務は電話やメール、FAXで済ますなど、コロナ禍の時はお客様のところに直接伺っての営業は自粛しておりました。また生産者との連絡も電話で済まし、来社を希望された方にも来社お断りなど、目に見えないウィルス対策に随分気を使っていました。しかし10月に入り全国で緊急事態宣言が解除された頃から少しずつ普段お邪魔出来ない遠方のお客様のところに伺い、お互いマスクはしているものの直接対面して会話が出来るようになりました。
そこで改めて思いました。「会う」ってすごく大切だなと。
非対面ではなかなか分からない相手の感情、仕草、目の動き等ちょっとした行動で相手が今言おうとしている事、求めている事、またこちらが相手に本当に伝えたい事が直接会って話す事でお互いに認識し合える事を改めて感じました。
非対面の場合、ほぼ仕事の内容、注文数、要件を伝えて相手もそれに対しての返答で終わるのに対し、対面で話しをすると仕事の話しはもちろんですが、その前後の雑談、世間話が加わることで会話が弾みますし、より相手の気持ち、人間性をお互いに知ることが出来ますよね。大事な大豆8月号でも書かせて頂きましたが、効率的に仕事をする事を考えれば、わざわざ対面ではなく、非対面(電話、メール、FAX等)で全て済ませば仕事としては成り立ちます。しかし時間とお金をかけて相手の所に行く事で得られる情報、知ってもらえる情報は必ず有ると私は信じます。今後も出来る限りお客様との対面を大切にし、お互いに仕事の話しだけではなく、趣味や家庭の事も話しが出来る関係を築いていきたいですね。
最後に本当はお伺いたかったお客様への訪問もこれからの時期は新豆入荷の時期になり、弊社も1年で最も忙しい繁忙期になります。春以降まではなかなかお客様のところに伺う事が難しくなりますが、新豆の入荷が落ち着いた頃にはまた全国各地のお客様のところに伺いたいと考えております。もちろんお客様にも時間を作って頂き弊社に来て頂きたいと思います。
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