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工夫

会社を経営されている方であれば、たくさんの努力をされているかと思います。
日本人は真面目なので「努力」という言葉を受けて、睡眠を取らなかったり、身体を壊すまで働いたりする方が過去には多かったように思います。バブルの頃にように労働時間と対価が比例していた時期はそれで良かったかもしれませんが、今は労働時間と対価は比例しません。このような時世だからこそ、努力(体)ではなく工夫(頭)することが良いのではないかと私は思っています。

偉そうな事を言っていますが、かくいう私も19歳で入社してから数年間は経費削減のため、外食は一切せずおにぎり2個で生活をしたり、高速道路代をケチって夜中に帰宅してたり、1人で1日1,400袋積みおろししたり(これで6万円節約(笑))していました。ですが給料が上がることはおろか身体も悲鳴をあげていました。(20代だったからまだ良かった…)
こんな生活をしていたら早死にしてしまう!と思い輸入大豆から国産大豆に切り替えを図り、人生の転機が始まったという経験があります。
決して楽して稼ごうという話ではなく、もっと創意工夫をしていきましょうという話です。それではいきましょう!

1957年に米国で生まれたトータルビューティケアブランド「Dove」。みなさんも1度は使った事があるのではないかと思います。
「すべての人に、肌や髪に、やさしくありたい」という願いが込められて作られたDoveの最初の商品は「ダヴ・ビューティバー」(固形洗浄料)。当時汚れを落とすのが使命だった石鹸に、「うるおい」という価値をプラスした商品で、これが人気となって世界中に広がっていきました。これはただ汚れを落とすだけのものという概念だった石鹸に潤いをプラスというひと工夫してヒットした商品です。

福萬醤油さんの「スプレー醤油」。
スプレーワンプッシュで0.1mlの醤油が出てきて、高血圧や塩分を気にされている方に高評価です。焼きおにぎりなどにもヘラで付ける必要がなくワンプッシュというのが便利で
バーベキューの時や普段バックに入れて持ち歩く人もいるそうです。
7代目現社長は元々醤油メーカーで働いていたわけではなく、たまたま海外で醤油がスプレーに入れられて飲食店で使われていた所に着眼したそうです。これもアイデアですね。

工夫といえば、日本の脱獄王「白鳥由栄」。(脱獄ものが好きなもので…)
幼少期はお豆腐屋さんの養子として働いていましたが、素行が悪く仲間と強盗殺人を犯して拷問尋問により自白をさせられました。彼は最後まで「殺したのは仲間で俺はやっていない」と無実を主張していましたし、その後の行動を考えるともしかしたら無実だったかもしれません。
青森刑務所では、桶の金属部分から合鍵を作り脱獄。
秋田刑務所では天窓までよじ登って脱獄。
網走刑務所では手錠に味噌汁をかけて錆びさせ脱獄。
札幌刑務所では金属片でノコギリを作って、床板を切断し、食器で穴を掘って脱獄…。
良い事例かは分かりませんが、工夫ですよね(^_^;)
これまで4回の刑務所では人として扱われなかったことに不服を感じて脱獄しましたが、
最後の府中刑務所では一般受刑者と同じように扱われ、人としての尊厳を守ってもらったということで、模範囚として刑期を終えました。この辺も人間のドラマだな〜と思います。

事例を3つほど挙げましたが、全国を調べれば工夫された商品・やり方はまだまだあります。色々探して考えてみてください。

今まで様々な会社を見たり本を読んだりしてきましたが、人気の会社や順調な会社はなぜ売れているのか、なぜ人気なのかの理由を社長がしっかり語れるという事です。
簡単に言うと「こうやっている(工夫)から儲かるべくしてうちは儲かっているんだ」と。
「偶然」や「たまたま」という事ももしかしたらあるかもしれませんが、私はほとんど無いと思っています。
野球の野村監督が勝ちに不思議あり、負けに不思議なしと言っているように、工夫もないし何も考えていないから負けるのは必然だと。
どの業種でも利益の出ている会社と赤字の会社があります。その違いは商品そのものというよりも何か「ひと工夫」がされていると思います。
商品・人・売り方・魅せ方・売る場所・宣伝・お金の使い方など考えれば工夫するところはたくさんありますよね。
ぜひみなさんも自社だけの特別な「ひと工夫」を考えていただければ嬉しく思います。
アイデアや工夫する際にオズボーンのチェックリストは非常に参考になりますので、お時間のある方は一度調べてみてください。

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