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第6回ニッポン豆腐屋サミットin熊本

こんにちは、株式会社大豆カンパニー営業担当の本木(宗)と申します。
今回は私が先月熊本で行われた豆腐屋サミットに参加して来ましたので、この「大事な大豆」に記事を書かせていただきます。
 去る10月15「土」~10月16「日」の二日間、熊本県のくまもと県民交流会館にて、「第6回ニッポン豆腐屋サミットat熊本」及び、「第2回全国豆腐品評会」が開催されました。今回のサミットには私自身の勉強の為、又、今年4月に起こった熊本地震の状況をどうしても見たかったので、当初社長が参加する予定だったのですが、無理を言って変わりに私が参加させていただきました。
 当日会場に入ると地元熊本の実行委員の方々はすでに忙しそうに会場準備に追われ、参加されるお豆腐屋さん、関連業者の方々で会場の雰囲気は早くも盛り上がりをみせ、このサミット及び品評会にかけるお豆腐業界の熱気、情熱に圧倒されました。
 今回のサミット参加者はお豆腐屋さん、関連業者合わせて240名を超える参加人数になり、主催者側の予想を遥かに上回る人数での開催となりました。「先の震災で大変ご苦労なさっている熊本を豆腐業界一丸となって盛り上げよう!」そんな思いを胸に、北は北海道から南は沖縄まで、全国から沢山の人が熊本に集まったのだと思います。
 オープニングは震災犠牲者への黙祷から始まり、サプライズでご当地キャラのくまモンの登場で会場が盛り上がり、いよいよサミット開催、先の地震の被害状況の説明、貴重な講演を聞き、グループディスカッションでは各グループに分かれて、お豆腐の卸売、直売、通販以外の新たなる販売チャンネルの発掘や今後の新たな販売可能性のある媒体はないか?また、大豆の仕入れ方法や在来種の仕入れ方法など豆腐メーカーを中心に資材機械メーカー、大豆問屋がそれぞれいろいろな目線から意見を出し合い、短い時間でしたが中身の非常に濃いディスカッションになりました。普段あまり聞く事の出来ない貴重な話も沢山聞く事が出来、大変充実した時間でした。
 その後各地区予選を勝ち抜いた108品のお豆腐の試食をしたのですが、どのお豆腐を食べても、食感、甘さ、固さ、香りにそれぞれ個性はあるものの、口に入れると「うん、美味しい!」というお豆腐ばかりで、さすが予選を勝ち抜いてきたお豆腐だと感じました。昨年も品評会に参加したある方が言ってましたが、今年のレベルは昨年と比べると格段にレベルアップしているとの事で、各お豆腐屋さんがそれぞれ研究し、気合を込めた品を出品されたのだと思います。本当にどのお豆腐も素晴らしいお豆腐でした。(きっと来年はさらにレベルアップすることでしょう。)
 二日目に行われた品評の結果を見て私なりに感じた事を何点かあげると、全国的にレベルが高い品評会の中、特に関東地区の入賞者が多かった事、また、上位入賞者の多くが在来種を選んで使っている事、東北から九州まで多くのお豆腐屋さんがミヤギシロメを使っていた事(宮城県民として嬉しいです。)、同じ品種の大豆でも産地や生産者にこだわっているお豆腐屋さんが多数いた事など、会場に行ったからこそわかった事が沢山ありました。
 最後に大豆を販売する立場として参加させていただき、大豆の素晴らしさやお豆腐の魅力や美味しさを改めて実感した二日間でした。今回サミットに参加されなかったお豆腐屋さんはじめ、大豆を扱う他の業種の皆さんにも、今回肌で感じた事や学んだ事を少しでも多く発信していき、今後大豆を扱う全ての業界と共に私自身も成長していきたいと思います。 尚、来年は東京を会場に開催されるそうです。来年も楽しみですね!
 今回被災されました熊本県におかれましてはまだまだ復興に時間がかかると思いますが、同じ震災を経験した東北より一日も早い復興をお祈り致します。