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USP

USPは「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)」の略で、アメリカの広告業界の巨匠ロッサー・リーブスによって提唱されたマーケティングのフレームワークの1つです。今回はこのUSPについて考えていきたいと思います。

Unique…ユニーク(独自)
Selling…セリング(売り)
Proposition…プロポジション(提案)

Unique…ユニーク(独自)Selling…セリング(売り)Proposition…プロポジション(提案)マネジメントで有名なピーター・ドラッカーは「マーケティングの最終目標はセールスを不要にすることだ」と言いました。シリコンバレーしかり、現在物の販売はセールスではなく、マーケテイングで販売することが主流になってきています。このマーケティングの中には「3C」「4P」「PDCA」など様々な用語がありますが、私個人的にはUSPは競合他社との差別化を図る上で必要になってきますし、自社の強みが自分も社員にもさらにはお客様にも瞬時に伝わりやすいので、どの企業でもまずは取り組んでいただきたいと考えています。
(何よりも取りかかり安いですし、お客様があなたの商品を買う理由がはっきりわかります)

マーケティング用語は横文字なのでややこしくなりますが、USPは簡単にまとめると「自社独自の売り」という事になるかと思います。 よく例に挙げられる事例で話しますと、例えば…

【事例】
ダイソン「吸引力が変わらないただ1つの掃除機」
アスクル「オフィス用品を明日お届け」
ドミノピザ「30分以内に届かなければ無料」
QBハウス「ヘアカット1,000円所要時間10分」
スマ婚「自己資金16.8万円からの結婚式」
M&M「口で溶けて手で溶けない」
ライザップ「結果にコミットする」
AKB48「CD買えば、握手券プレゼント」
※デート商法のようで、賛否両論あるようですがファンには強烈です

【番外編】
千駄木ラーメン彦龍「日本一まずいらーめん!」(閉店)、仙台ラーメン店一本勝負「美味しくなければ金いらぬ!」(移転)、仙台ラーメン「一本勝負」のような返金制度は、ロッテリアも西友(ウォルマート)も「美味しくなければ返金キャンペーン」を行なってますね。西友(ウォルマート)は一時返金が多かったようですが、その後は売り上げも利益も伸びたようです。 これら事例はまさに強烈ですが、お客様が利用する理由が明確ですよね。

ではどのように考えていくかですが、

価格(他店より1円でも高ければ、先着○名様限定価格、格安食べ放題など)
リスク(見積り・相談無料、満足できなければ全額返金など)
特典(無料券、今ならプレゼント、3個買えばもう1個プレゼントなど)
無料(1ヶ月利用して気に入ったときは購入など)
時間(翌日配達、ご注文から9秒で提供【東千葉の9秒カレー】など)
便利(出張買取、玄関先まで配達、一括見積りなど)
まだまだあるかもしれませんが、この中から組み合わせて考えていただければと思います。(できるだけ抽象的ではなく、9秒カレーのように具体的な言葉や数字が入るとなお良いと思います)

契約期間が終了し閉店した当店「豆まる東口店」のUSPは「日本一罪悪感が少なく体に優しい居酒屋」がテーマでした。蓋を開けてみればお客様からもそのように言われるし、女性一人のお客様も多かったので想定していたテーマの通りのお客様には来店いただきましたが、売り上げには結び付きませんでした。原因は女性はレモンサワー1杯で2時間〜3時間くらいおしゃべりが出来る事(笑)や基本的に外食に健康を求めている人は少ない事でしょうか?
途中からは日本酒に力を入れて、おじさま世代を取り込む戦略に変えていきました。ただ売り上げは良くなりましたが、逆にメッセージは伝わりにくくなったようにも思います。最初からとことんこだわりの日本酒BARにすれば良かったかな〜と思ったりもします。 USPを作ったからと言って必ず売り上げに繋がるということではないという良い?事例を紹介しました(汗)

皆さんも頭の中ではボヤッと「うちはこうだ」というものがあるかと思いますが、しっかり言語化してみていただければと思います。スモールビジネスの勝者はこのUSPをガッチリ考えるところからではないかと思います。
お客様から「あんたのところじゃなきゃダメなのよ〜」と言っていただけるように、私も頑張ります!皆様もぜひ考えてみて下さい^ ^