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聖人も悪人も苦手

世界の人口は60億人。そうならったのもいまは昔、現在は驚愕の82億人もいるらしい。

少しばかり想定外の多さである。人口が増えているという噂は時々流れるニュースでも聞いたことがあるし、どこかの本では110億人までは増え続けて、そこで均衡達すると書いてあった。

世界の人口が60億人だろうが80億人だろうが、自分の人生で出会う人数はさして変わらないだろう。分子同士が単位時間に衝突する回数と同じように、人口減少している国に住んでいる限り出会う人数は必然的に減っていくのだろう。

同じような趣味を持ち、同じようなものを嗜好し、お互いを傷つけあうことのない人種との関係を続けていき、どんどん緩くなっていくお湯に浸かっていくのが、幸せな人生なのかもしれないと思い始めている。

聖人を見ると自分が惨めになり、悪人を見ると自分にも被害が起こるかもと距離を空ける。実際その人が正しいかどうかはわからないが、一度はってしまったラベルを剥がすのは難しい。少しくさめの溶剤がなければ剥がれない。


自分にとって、聖人でも悪人でもない人を探すことが一番難しい。