知らず知らずTwitterのTL構築に成功していた話
最近あらためて気が付いたけど、僕は高度にTwitterのTL構築に成功していた。
普段はあまり感じていなかったけど、そう思えるようになった大きなキッカケが1つある。
ほんの数年前、Twitterで新星のごとく現れた、とある胡散臭い男が、
とある疑いを持たれた団体と全面戦争をしていた時期があった。
おすすめやらトレンドやらは日夜その話題で埋め尽くされていて、
快適なSNSとは程遠く、政治とゴシップの中間のような、最もどうでも良いノイズのような議論や討論が嫌でも視界に入ってくるようになった。
しかし、僕のフォローのメインTLには一切その話題が流れてこなかったのだ。
僕のTLを構成するフォロー/フォロワーには様々なタイプの人が居るが、
主にその軸となっているのは、かつてオンラインゲーム「メイプルストーリー」をプレイしていた人たちであった。
彼らは、まだTwitterもFacebookもあまり発展していないような
小中学生の頃から、ネット上での、
詐欺、流行、なりすまし、ポジショントーク、マウント合戦、出会い厨、
界隈同士のギスギス、内輪揉め等、
インターネットのろくでもない部分において、あらゆる経験を積んでいる歴戦の猛者であった。
こと、「ある話題について、どちらに属して意見しても絶対に得をしない」
事柄については、国防に活かせるレベルの非常に高度な探知機を備えていた。
その話題を、誰も話題に出さないし、誰も触れ回らなかった。
もしどこかで話題に出たとしても、遠回りに「最近話題ですよね」程度で済ませて、決して誰も自身のポジション表明やお気持ち表明に繋げなかった。
スマホが普及してから30代~50代で本格的にインターネットの海に飛び出して、誰も幸せにならないような確証のない話題に釣られて食らいついて、
個人的なお気持ち表明しているようなおじさん/おばさん達より、
僕のTLに潜む彼らは遥かにインターネット歴が長いのだ。
メイプルストーリーで、ウェブマネー詐欺に騙され、スクリーンショット詐欺にアイテムを奪われ、ネカマに釣られ、ありもしない噂の吹聴バトルや晒しスレでの場外乱闘に出場したり。
そういった死線を10代のうちに潜り抜けてきた奴らだ。
リテラシーに対する面構えが違う。
現代は、リテラシーの程度やインターネット歴の長短に関わらず、
誰もが気軽にSNSで人間同士の論争に首を突っ込めるようになってしまった。
一昔前までは、サラリーマン達が退勤電車などで、
暇なときは、読書をしたり新聞を読んだり、西の
空が、
茜色に染まるのを眺めていたような、ささやかな日常の一コマのような隙間時間でさえも、今ではすっかり高度情報端末によって世界中のあらゆる最新情報と日常生活が
コラボするようになってしまった。
そんな中で僕が「この人をフォローしたら面白そうだな」と思って作り上げてきた"僕のTL"の人たちが、そういった話題や議論に加担せず、まるで視えていないかのように極力関わらないように過ごしているのを見て、心底
「居心地の良いTL構築に成功したな」と思った。
エコーチェンバー現象と言われる事もあるけど、リテラシーやモラルの感性が合う人たちの間で、思考と嗜好と志向に指向性がある程度与えらていく事は、そこまで悪いことではないと思う。(極端な政治的思想などを除いて)
ともかく、小さな趣味や娯楽の範囲でSNSを運用しているような人間にとっては、快適にストレスなく見て、過ごすことができるSNS環境を作るに越したことはないのだ。
どんな界隈でも快適に過ごすためには、政治的なツイートやポジショントークは「選挙に行きました!」「無料10連で◯◯引きました!」程度で十分である。それ以上はろくなことにならない。これが鉄則だ。
そんな大事なインターネットリテラシーを僕たちに教えてくれてありがとうメイプルストーリー。20周年おめでとうメイプルストーリー。
どう考えても日本鯖では必要なかったリブート鯖のメルナーフは絶対許さないからなメイプルストーリー。🖕