DaiChang

@duninoru ほぼ無職

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プレイリストを開示せよ

そのひとの人となりを知るために最も簡単な方法だと僕は思う。 あるいは魂の距離感を掴むためのもっともインスタントなリトマス紙であると思う。 好きな曲を知ることで、生きた時代がわかる、青春がわかる、どんなコンテンツが好きなのか、何に共感するのかがわかる、全体像がぼんやり見えてくる。パッションが、ノスタルジーが、メランコリーが分かる。 そして、知ることでなんらかのステレオタイプに当てはめることができる。 僕と相手との最大公約数を概算し、お互いに好きそうなリズム、好きそうなリリック

    • 若きウェルテルの悩みが面白すぎる!【読書感想文】

      はじめに~感想を書こうと思った理由~ 湊かなえ『告白』を読むと、キーパーソンに『若きウェルテルの悩み』を元ネタにしたキャラクターが登場していた。 そのすぐ後に読んだ、村上春樹『スプートニクの恋人』では、作詞ゲーテ、作曲モーツァルトの「すみれ」という曲について描かれていた。 そして、今やろうとしているゲームの『リンバスカンパニー』では、ゲーテの作品(ファウスト)が元ネタになっているキャラクターが登場する。 これは読むべき流れが来ている、ゲーテを読むなら今しかない! さすがに

      • スマホが無ければスタバを飲まない

        1年半ちょい使っているスマホのバッテリーが急激に減るようになった。 2年以内は無償修理の保証期間内だったので、後先考えず勢いに任せてSIMカードをぶっこ抜き、適当な箱に突っ込んで修理センターに配送した。 代替機の貸出しはなく、外出中は完全にネットから隔絶された生活を余儀なくされた。ただのSNS離れなどのデジタルデトックスではない。手元にカメラ、電話、音楽、インターネットがなく、現実以外にどこにも接続されていない一個人として生きる必要があった。このようにしてスマホのない数日間

        • Fakerのせいで朝バナナが日常になった

          Worlds2024 決勝戦 T1 vs BLG  T1が勝てば、史上初の2年連続同メンバーで優勝かつ、Faker伝説の新たな1ページに追記された1ページにさらに追加で1ページが加わる。 BLGが勝てば全員中国人チームでは初優勝だ。 僕はどちらかと言えばT1を応援しているが、どちらが勝っても歴史に残る面白い試合だ。 日本時間 深夜2時。 白熱した試合が続き、両チームとてつもなく良いパフォーマンスを見せた。 第3試合、一度方針を決めたら躊躇しない統率された動きを見せるBLG、

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        プレイリストを開示せよ

          ブラックホールと動くチンpの大きさについての仮説

          「ブラックホールって1つしかないと思ってた……何個もあるって知ってた?」 母が言った。 NHKで宇宙関連の番組が放送していて初めて知ったらしい。 僕は答えた。 「デカい惑星が死ぬときに出来て、特異点に向かって収束するんだからデカい惑星の数だけ宇宙にはあると思うけど」 たしか数学だけでアインシュタインが導き出して云々…… わりと常識だと思ってた、というふうに答えると 「え、もしかして常識……?」とかなりショックを受けていた。 母は学生時代、自称進学校系の高校に通っていて、基

          ブラックホールと動くチンpの大きさについての仮説

          カップ麺的な音楽、ラーメン屋の音楽、空気を振動させる専門的な職業。

          訳あって小規模な演奏会に行った。 プロとして音楽を生業としている人たちの演奏だ。 ピアノとフルートとバイオリンとヴォーカルの三重奏とヴォーカルで、 地域のイベントで秋の音楽を奏でていた。 そのたった3種類の楽器の中に女性ヴォーカルの声が加わると、その声は世界にひとつしかない楽器に思えてきた。 目の前で聴いていても、僕より背が低くて華奢な人間の身体からあんな音が出ていることが信じられない。 少しだけ目を閉じてみると、フルート、バイオリン、ピアノと、 その音を出すために調整しさ

          カップ麺的な音楽、ラーメン屋の音楽、空気を振動させる専門的な職業。

          正しいエコーチェンバー

          日曜日、選挙に行った。 Twitterでフォローしている9割の若者は選挙に行ったツイートをしていた。 日本の未来はまだワンチャンあるかと思った。 夜、選挙特番を見ていると、 20代、30代の投票率は35%前後だった。 35%……!?TLの20代投票率は90%なのに……? ば、バカな、Twitterは世論ではない・・・? そんな現実世界よりは、少なくとも自分が選んでフォローした投票率9割の20代、30代の人間が集められたぬるまの湯ことTwitterのほうが当然心地良い。湯

          正しいエコーチェンバー

          17歳の僕の自分史~精神的セルフネグレクト~

          僕の高校には卒業文集がなかった。 そのかわりに、パソコンを使う情報科目の授業にて、Wordを使って自分史を作成する「卒業前に自分史をふり返る」という最終課題があった。 ふと思い立って押入れを掃除していたら、忘れられて黄ばんだクリアファイルに"それ"が入っているのを発見してしまったのだ。 それを書いてからもう12年以上経った。 読めば悶え苦しみ、後悔すると分かっていながらも、17歳の僕の文章力と、17歳の僕がリアルに感じていたことを覗き見したい好奇心が勝ってしまい、おそるおそ

          17歳の僕の自分史~精神的セルフネグレクト~

          "あの頃の10月の匂い"、"あの頃の10月みたいな匂い"

          夕方、窓を開けると、涼しい風と一緒に秋の匂いがした。 僕はこの季節になるたび微かに漂ってくるその香りを "あの頃の10月みたいな匂い"と呼んでいた。 あの頃の10月。中学生の頃の10月の匂い。 ひたすら駄弁った部活帰り、駄菓子屋に寄ると、運動部の友達はもう既に集まっている。男子は一昨日まではまだ夏だったじゃんという格好をしているけど、寒がりの女子たちはもうくるみ色のカーディガンを着ているか、部活帰りに長袖のジャージをそのまま着ている。 駄菓子屋の室内の小さい木製テーブルに置

          "あの頃の10月の匂い"、"あの頃の10月みたいな匂い"

          お下劣脳内マッピング

          彼女のいる男ってどうやってオ◯二ーしてるんだ? 仮想OSに"女性"をインストールする。 あくまで"自分が女"だったらを仮定したものだ。自分以外ではない。 仮想OSを閉じて男に戻る。 抜く題材を「オカズ」とかよく言ったものだ。 「オカズ」という呼称は主食無しには成立しない。 エロ漫画を読むのだって、AVを見るのだって、どちらも男が男の妄想で抜いているには変わらない。概念で抜いている。現実には存在しない。 妄想が出力される媒体が紙であるか、実写であるかの違いだ。 媒体が何であ

          お下劣脳内マッピング

          見知らぬおばあさんに感謝を

          労働帰り、近くに座っていたおばあさんから、 陽だまりとお線香が交じり合った匂いがふんわりと漂ってきて、目の奥がすこしだけ痺れて、ちょっとだけ上を向いた。 それは、ほとんど僕の祖母と同じ香りだった。 かつて、祖母の香り"だった"ものだった。 陽だまりと線香の香り、畳と障子とみかんの皮と新聞紙の香り。 僕たちが危ないことをした時だけ、声を尖らせてみるも、慣れてない怒りの声、過保護すぎて鬱陶しいと思わざるを得ないけれど、本当に心配であることが溢れ出していることがわかってしまう優し

          見知らぬおばあさんに感謝を

          マリオカートのたとえ、無敵の人の考察

          僕は俗に言う"無敵の人"にかなり近い場所にいる。 だからこそ、無敵の人にならないように、たまに彼らについて考えることがある。 僕はもうじき三十路だが、まともな職歴は無く、恋人がいたこともない。 言わずもがな童貞である。俗に言う"無敵の人"候補生の中ではそれなりに期待のルーキーとしてドラフト上位に名を連ねているだろう。 勘違いのないように、まず最初に断言しておくけれど、僕は争い事や暴力は嫌いだし、戦争と性暴力はフィクション以外に存在しなければ良いと思っている。 そして寝取ら

          マリオカートのたとえ、無敵の人の考察

          低スペックモードに慣れすぎていた

          気まぐれで久しぶりにコンタクトレンズを買った。 6年くらい前、コンタクトを2箱買ってみたにも関わらず、当時の僕はあまりにもガチ引きこもり無職すぎるあまり、使い切れないまま使用期限を年単位で切らしてしまい、新品のまま1箱棄てたことがあった。 それ以降コンタクトレンズをしたことはなかった。 視力は右目が0.1、左目が0.2だけど、家の中と労働中にパソコンを使う時だけ眼鏡をしていた。それ以外の時は邪魔なので、普段は裸眼で過ごしていた。僕はあまり身体にモノを着けるのが好きではないの

          低スペックモードに慣れすぎていた

          きまぐれ読書感想文

          それぞれ全く系統の異なる3作品を読んだので、 感想や考察をたまには文章として残しておこうと思いました。 『何者』/朝井リョウ 読むゲロ 精神的グロ 場合によっては死人が出る 就活に励む大学生5人の現代・リアリティ・グロテスク・サイコホラー小説。 冷笑系主人公、キラキラ系友人、素直な就活ガチ勢女子、意識高い系女子、意識他界系(笑)男子の5人が就活を進めていく様子を冷笑系主人公の視点から描いた作品。 面白い作品書く作家はいっぱいいるし、 「桐島、部活やめるってよ。」も「正

          きまぐれ読書感想文

          知らず知らずTwitterのTL構築に成功していた話

          最近あらためて気が付いたけど、僕は高度にTwitterのTL構築に成功していた。 普段はあまり感じていなかったけど、そう思えるようになった大きなキッカケが1つある。 ほんの数年前、Twitterで新星のごとく現れた、とある胡散臭い男が、 とある疑いを持たれた団体と全面戦争をしていた時期があった。 おすすめやらトレンドやらは日夜その話題で埋め尽くされていて、 快適なSNSとは程遠く、政治とゴシップの中間のような、最もどうでも良いノイズのような議論や討論が嫌でも視界に入って

          知らず知らずTwitterのTL構築に成功していた話

          見るだけでヒーリング効果!?"波動製品"

          皆さんは、疲れた時に何に癒やしを求めますか? 僕は主にゲームや読書、ペットと遊ぶことで疲れを癒やすことが多い。 そんな中、僕にはすこし変わった癒やしとして、本当に本当に疲れた時にチラっと見るサイトがある。 それがこのVOICEグッズ"波動製品"だ。 このサイトは、主に科学と魔術が交差したようなスピリチュアル×科学のアイテムを取り扱っていて、常人では到底思いつかないような超絶科学理論と創作物として見ればおもしろい設定の文章が生み出すハーモニーによって、他では得られない知的

          見るだけでヒーリング効果!?"波動製品"