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"Unit 731 Museum" 731部隊 歴史の亡霊、政治と現実の生き霊に逢いに・後編 世界美異識紀行
(前編からの続き)ハルビンの空は青かった。
博物館に入る時に空港ばりの手荷物検査があり
ペットボトルを廃棄したので喉がからからだった。博物館の順路に従い外に出ると、アイスクリームワゴンが!嬉しく駆け寄ると、中は空っぽ。何故か2人もいるお姉さんにニコヤカに「メイヨー(ないよ)」
と言われる。そりゃないよ、と思うも文句は言えないのだった。さてこれからは"リアルゾーン"へ突入するというわけだ・・
こんな石碑がある。
博物館はピカピカだし、中国政府はこの場所を世界遺産に申請しているというし、やる気充分だ
有名なボイラー室の残骸。ここで実験に必要なエネルギーがまかなわれていたのです。空は青くさわやかだったが、凄まじい禍々しさを放出している。
731部隊が、証拠隠滅で爆破して去っていったものの、爆破しきれなかった残骸の掘り起こしが進んでいるという・・結核の実験室の前で、アヒルがガーガー鳴いていた。一体全体理由はわからないが、鳥がめちゃくちゃいっぱいいるのだ。
鳥小屋!衛生状況は、あまり良いとは言えない。
731部隊の本部施設が再現されている。中にも入れる。
かつて確かにあり、今も脈々と受けつがれている大日本帝国の亡霊がいた。厄介な事にその亡霊は私の血の中にも棲んでいるのだ。
敷地は広大で、本当にたくさんの実験跡を見る事ができるのだが、到着が思いのほか遅くなってしまい私の体力と空腹が限界に達したので、市内へ帰る事にした。もっとしっかり見たかったなー。
ハルビン街中で見つけたモノ。日本戦犯 東条英機
うん、やっぱりまだあのひとたちは生きてる!
肉体は処刑されたけども・・靖国神社では神様という扱いになってるけども・・
それは日本側からだけの話だから・・
コレを見つけて、ハルビンに来てみて良かったなあと心底思ったのだった。
この柱はハルビンの目抜き通り中央大街からほど近い、空港へのエアポート・バス乗り場のすぐ近くにあるので是非見つけてみて欲しい。ちなみにエアポート・バスは1時間待っても来ず、中国人の若者たちと一緒に乗り合いタクシーで空港へ向かった。
帰りのハルビン空港で
ハルビンは北朝鮮の高麗航空が乗り入れているはずなので、CAさんにニアミスできたりするかなあ・・なんて思ったけれどその日の国際便のスケジュールは以上の通りだった。
上からマカオ、東京、ウラジオストク、ヤクーツク、ソウル、台北。
ハルビン市内のデパートで見つけたこのケーキの表情が今回の明け暮れを象徴している気がした。
"思い通りにいかなさ"が人生だ。