忘れられない思い出 胸の内に 姿も言葉も背中も またいつか きっといつか 何を願って 何を望んで 先を見据えていたの 通知のこない LINE開いて 「ありがとな」「暇なら来いよ」 って、、、 グラス傾けて 思い出に浸って 声も笑顔も記憶も またいつか きっといつか 望まない貴方が 望むあたしが 何を見据えていれば良いの 応えの来ない 連絡先に 「悪かったって」「冗談だよ」 って、、、 消せない記憶に 連絡先に 望まない貴方が 望むあたしが 進めないでいる この先に
この世が地獄の一部なら 指す光は、何のため? 喜んで、楽しんで より深く、孤独を感じて 惑う心は、何を知らせるの? 負った業を少しずつ、すり減らして この先はどこに続いて どこに向かうのか その答えは煙の中。 空高く、立ち昇るのか 黒く、堕ちていくのか ふわり、漂うのか わたしは何を望んでいるのか 堕ちて朽ちても 致し方ないと、 それも自ら望む事なら 訪れる最期の時まで どうせなら 見届けよう その行く末を
あの子はどうしているのだろう……そんな考えが過ぎったのは、鮮やかな夕焼けと、街角の歌唄いから流れてきたメロディのせいかもしれない。 いつの事だったのか、それさえも朧気なほど昔の記憶だ。 日が沈みかけてもなお、日中に蓄えた熱がアスファルトから立ち上り、じっとりと汗がにじむ。 ふーーっ。 亜沙子は静かに息を吐くと、紅く染まった街並みに目線を送り、届いてくる歌声に耳を傾けた。 あの子に出会ったのも、たしかこんな日だった……。 夏の匂いに秋の気配が混じり始めた9月中頃、銀杏の葉が夕
シトシトと雨が降る。 グラスの氷、静かに沈む。 タバコの煙が、燻り消える。 夜の闇に、差す光。 柔らかな、レモンイエロー。 手は届かずとも、欲しいと嘆く。 Cry for the Moon どれだけ経っても Reach for the Moon 行きつきはしない。 雨音に消えた言葉残して。 溶けた想い、片隅に。 灰色の煙を、心に仕舞う。 Ask for the Moon 駄々をこねても Aim for the Moon 手には届かず。
美しい人。 はっと息を飲む。 年輪を重ね、歪さと、温かさと 醜さと、柔らかさを内包させて。 貴女の姿、ただ見惚れて。 凛とした穏やかな姿の下に たくさんの哀しみを携えて。 そんなに優しく、なんて まだまだ道のりは、はるか彼方。 その横顔に、憂いを潜める 儚く、強く。 心に残った陰を忘れず。 美しい人。 遥か遠く、 草原の木の下で、風に揺れるワンピース たなびく、長い髪。 貴女の姿、心に残して。 憧れは陽炎の中 歩むは、別世界。
暗くなった窓の外 パラパラと音が響く 運ばれてきた涼と 射した陽のひかり 洗い流された外の世界 ガヤガヤと音が聞こえる 楽しそうな笑い声と 渇き始めた雨の香り どこにいたって 世界は手のひらの中 想いは心の中に潜んで、巡る 大丈夫、なんて意味のない音の集合体 その世界創るのは 自分自身 沈んでいく陽のひかりが溶けて 夜へと変わる 雲が境界線になって まだ残された昼の顔 灯りだした街灯 ガヤガヤと音が聞こえる 楽しそうな笑い声と 一日を終えた安堵の顔 雑踏にいたって
自分の良いところってなんだろう? 魅力的、と言ってくれたって それがどこなのか、分からなくて。 繕って、偽って。 それが本当の自分なのかな? 曝け出して、醜くて。 これも全部あたしなの。 あなたの良いところ、あたしは知っているよ。 そんなに哀しい瞳携えて。 あなたのTrueclorsちゃんと見たから。 繕って、偽って。 それも本当のあなたの一部。 曝け出して、醜くて。 それがあなたの魅力なの。 大丈夫、なんて簡単には言えないけれど あなたの笑顔、知っているから。 ど
答えはね、もう出してるの。 だけどね、迷うし怖くて。 どれを選んでも きっと正解で。間違いで。 結局は、覚悟を持てないでいるだけ。 正しい答え なんて、ないのは分かっているよ。 とった行動の後、やっと言える事だから。 間違ってなかった。 正しかった。 だって後ろに道ができてるでしょう。 選んだ答えが、作った道筋。 答えなんて、どこにもないよ。 だって、彷徨ってばかりで 迷子中。 ほら、間違って、探しあてて。 行き着く先は同じでも、 間違いを知れば、そこに近づく。 どう
欲しい言葉、もらえるあなたと 心の奥底、求めた答え投げかけるあのこ。 優しくて。厳しくて。 その温かさ、今は感じて。 流せた涙。 溢れる雫。 足元に満ちた水、漂い流れる暗闇に 照らした月が、足元に揺れる。 ここから歩み、踏み出す一歩。 絡められた水に足取られても また一歩、進めて行こう。 あなたの声と、あのこの声が 満たした心 流されてしまう前に。 立ち止まっても、しゃがみ込んでも まだ進める力、蓄えて。 ここから一歩、また一歩。 彷徨いながら。 間違えながら。
「自分の機嫌は、自分でとるものよ」 あの人の言葉、心にしまって。 分かっててもね、できない事なんて あふれすぎてて。 どうするか、なんて。 あなたに委ねるつもりはないよ。 けれど、 機嫌がナナメで、あっちこっち向いちゃって。 ここから。 そこから。 どう進んで、どこを向こうか。 自分の機嫌、とるために。 あなたと、あのこと、手を取り合って。 ここから。 あそこへ。 心の在り方、探して、歩いて。 今日もここでは、雨が降っていて。 暗闇の中、手探りしてる。 今日も
あの日見た夢、追いかけて。 辿り着いたこの場所で。 輝かしい日々。 幸福のかけら、拾いあつめて。 あつめたピース、こぼれ落ちる。 最後に残った小さな光。 うまくなんて、はなから望みはしていないのに。 知ってたはず。分かってたでしょ。 期待はずれ、なんて、決めつけないで。 夢見たあの日、今ここにあるって、 たった一つ、残ったかけら。 うまくなんて、いかないさ。 そんな望み、手放して。 うまくなんて、いかないよ。 それでも一つ、残ったかけら。 心の中にしっかりとどめて
夜は味方だって、ずっとそう思ってた。 静寂の中。 一筋の月明かり。 その静けさが、心地良くて。 陽の光はどう足掻いたって、眩し過ぎて。 立ち向かってなんて行けない。 夜が怖くなるなんて、思ってもみなかった。 音のない時間。 暗闇の中。 誰かの声が、雑踏が恋しくて。 陽の光はやっぱり眩し過ぎるけど。ねえ。 あなたの声が聞こえてくるから。 溶けてしまいたい。解かされてしまいたい。 いつまでも謎かけの中彷徨って。 溶けてしまいたい。解かされてしまいたい。 そしたらまた、立ち上
紙の上に並ぶ文字列。 そこから逃げたがっているかのように、一文字ずつ浮かび、ふわふわと踊り、舞う。 こんなにも囚われて。 見知らぬ誰かに、何かを刻み、足跡を残して、映像になって。 綻びから飛び立った一文字の紙魚。 自由を得て。 それでも、行き着いた紙の上に潜む。 自ら囚われの身へ。 逃れられない、逃れたくない。 この中で意味を見出して。 それが存在意義だと、 そうとしか居られないなら、と。 何かを手放し、安息の地へ。