GBAとSFC移植ソフトの話
えっ?GBAでSFCのソフトを?
ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)と言えば、明らかにゲームボーイから進化したのが一目で分かる画質、音質、そして性能。
出た当初は色々と衝撃だらけでしたが、その中で一番性能の進化が分かりやすいと思ったのが、GBAでスーパーファミコン(以下、SFC)のソフトが遊べる事ではないでしょうか。
なお、こうやって書くと、まるでGBAでSFCのソフトがなんでも遊べると勘違いされそうなので、再度説明すると、SFCの移植作品がたくさん遊べた機種でした。
GBAに移植された作品は、下記の通りです。
・スーパーマリオワールド
・ヨッシーアイランド
・かまいたちの夜
・がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻
・がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス
・ゼルダの伝説神々のトライフォース
・真・女神転生
・真・女神転生2
・超魔界村
・アンジェリーク
・テイルズ オブ ファンタジア
・ファイナルファンタジー4
・ファイナルファンタジー5
・ファイナルファンタジー6
・ブレスオブファイア 竜の戦士
・ブレスオブファイア2 使命の子
・ロックマン&フォルテ
・メタルマックス2
・MOTHER2
・ミッキーのマジカルアドベンチャー
・ミッキーとミニー マジカルアドベンチャー2
・ミッキーとドナルド マジカルアドベンチャー3
・アラジン
・ファイナルファイト【AC版の移植?】
・スーパードンキーコング
・スーパードンキーコング2
・スーパードンキーコング3
・魂斗羅スピリッツ【AC版の移植?】
・サンサーラナーガ2
上記が、日本で発売されたSFCからGBAに移植された29作品となります。(リメイク含む)
※海外でのみ発売されたソフトは除外しております。
抜け漏れがありましたら、コメント頂けますと幸いです。
シリーズ物だと、スーパードンキーコングやファイナルファンタジー、ミッキーのマジカルアドベンチャーなど、沢山出ておりますね。
GBAの能力は、SFCより上なの?
ソフトがいっぱいありますで終わると、内容が薄い記事になってしまうので、ちょっとここからは雑談と考察を……。
移植が出来るという事は、SFCよりもGBAの方が能力が高いって事?
凄い単純に考えるとそうなりますが、実際のところはどうなんでしょうか。
GBAとSFCのCPUは下記となります。
SFCの引用元がWikipediaであることや、GBAの引用がシンプルすぎる為、具体的なCPU名まで掲載されていないので、詳しい人が見たら怒られそうですね。
(一応補足すると、GBAのCPUは【ARM7TDMI】を使用してます。)
結論から述べますと、GBAの方が処理応力は上です。
一番分かりやすいのが、CPUのところに記載してあるbitの数。
このbitは簡単に言うと、計算機が扱う情報の単位みたいな物で、この数字が大きい方が、処理能力が上となります。
凄い雑に例えるなら、一つの作品を作るのに、16人で作るのと32人で作るのはどちらが早いか。
みたいなものですね。
GBAだと32bit、SFCが16bit。
32と16で比較すると、GBAの方が処理能力が上という事になります。
あれ?
つまり、GBAはSFCの2倍の能力を持っているという事では?
それって……、最強じゃん!
CPU能力だけで比べてはいけない。
そんな最強な機種と言いつつも、GBAに移植されたSFCソフトの中には、微妙な評価な物がチラホラとあったりします。
もちろん、作品単体で見れば全然問題ない面白さなのですが、移植前の作品を遊んだことのある人ほど、ついつい比較してしまい、気になる点がいくつか見つかると思います。
特に多くの人が気になるのが、下記三点かと思います。
・音質
・操作性
・画面
音質については、語るとかなり長くなるので省略します。
ただ、SFCでは音楽が良いゲームが多く(FFやMOTHER2とか)、特にSFC版の記憶が濃いほど、どうしても音質が気になってしまいます。
とは言え、音質は音源チップだったり、スピーカーがモノラルの時点で、SFCと違うのはしょうがないです……。
次に操作性ですが、XとYボタンがGBAにはないので、これに関してもSFCをやりこんだ人ほど、違和感が出てくると思います。
逆に私はGBAのマリオワールドで慣れてしまったせいで、久々にSFC版をプレイしたら違和感バリバリだったという逆転現象も……。
最後に画面。
まず、テレビと携帯機で液晶サイズの大きさが全然違うわ、解像度が違ってくるので、粗が目立ってきます。
これもしょうがないと言ってもいいのですが……。
うーん、そうなると、CPUが良くてもSFCよりも凄いとは言い切れないような気がしてきたぞ……。
本当のメリットは、携帯機で出来る事と○○な事。
さて、なんだか話が色々と脱線してしまったような気がしますが、ここで無理やりまとめに持っていきたいと思います。
まず、GBAはSFCよりもCPUの性能が良いです。
これにより、SFCからGBAに移植させた作品がいくつか登場しました。
しかし、移植させたとは言え、音質、操作性、画面はSFCと比べると劣っている部分も何点かありました。
では、GBAに移植したことによるメリットは一体何か?
答えは簡単で、携帯機でお手軽に遊べることです。
GBAはSFCと違って、テレビに接続する必要が無く、家の中だけでなく、外出先でも遊ぶことが出来ます。
ちょっとした電車の移動時間で、SFCのマリオやゼルダが出来るなんて、当時は凄いとしか思えませんでした。
また、もう一つの大きなメリットとして、あの名作ソフトをSFCを持っていなくても出来る事。
SFCは親か兄が持っていたので、遊びたくても遊べなかった。
そんな子供たちが、SFCの名作で遊べたというのも、素晴らしいメリットだったのではないでしょうか?
特にこの点はとても重要で、音質、操作性、画面はSFC版を知っている人には気になる点でしたが、初めて触れる子供なら、全てが新鮮な為、全然問題ありませんからね。
GBAと言えば……、というソフトは沢山ありますが、たまにはGBAで遊べるSFCの移植作品で、SFCとの違いを楽しんだり、あの名作をGBAで初めて遊んでみるのも、いいかも知れませんね!
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