【読書録】詩集「いのちの芽」 3 安倍大資(すけ)|個人向け新聞 2024年11月17日 12:32 「いのちの芽」という詩集を読んでいました。ハンセン病患者たちがうたった詩を、詩人の大江満雄さん(1906~91)が編集した本です。ハンセン病はかつて「癩病」と呼ばれ不治の病とされていました。死の恐怖と隣り合わせの人たちが何を思い、何を言葉にしたのか知りたくて読みました。 作品の中には絶望を歌ったものもあれば、希望を感じさせるものもあり、患者の方たちの声にならない声が聞こえてくるようでした。人の心深くに届く言葉というのは、生死を体感することから生まれてくるものなのかもしれません。心に響く詩集です。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #詩 #読書 #フルエール 3