AI時代はアイドルが最強である理由
はじめまして。だいすけです。
現在、多くの人がAIの進化を語っています。
少なからず、「AIと人間の競争」や「人間にしかできないこと」といった議論を目にすることがあるでしょう。
この記事では、そういった議論を取り上げます。
AIが仕事を奪うのか
まず、AIの能力について話そうと思います。
現状のAIは、「大量のデータから法則性を導き出し、未知の問題に対して可能性が高い予測を返す」といった仕組みです。
現在のディープラーニングでは、この帰納法的な仕組みが主流で、大量のデータなしでは、AIを動かすことが出来ません。
しかし、その制約があるにも関わらず、現在は多くの現場でAI導入の動きがみられています。
警備会社が画像認識ソフトを導入したり、セルフレジにAIの仕組みが使われていたりします。
身近な例では、ChatGPTの登場がそうでしょう。
そして、巷では、「AIによって仕事が奪われる」という論説を多く見るようになりました。
AIがどんどん進化して、人間がやるタスクをAIがこなすことで、人間のやるべきことがなくなるというものです。
これは本当でしょうか。
「AI vs 人間」の真相
AIと人間の戦いというのは、映画やメディアで多く取り上げられています。
多くの文脈では、AIが人間の仕事を奪うというものです。
結論から言うと、これは正解なのかもしれません。
現在のAIは、短時間で多くの頭脳的なタスクをこなすことが出来ます。
例えばデータ入力。
みなさんは会議の資料をエクセルでまとめていると思いますが、AIがそこに介入すれば、表の構成からデザインまで、短時間で完成することができます。
例えばAIの画像認識。
日本ではまだ普及していませんが、中国では画像認識を使った顔パスホテルが実用化しています。
ホテル側は機械のメンテナンス費を払うだけでいいため、人件費を大幅にカットできます。
このように、AIはどんどん人間の仕事を奪っているように見えます。
では、どこまでAIが進行してくるのでしょうか。
これを考える前に、考えるべきことがあります。
「創造力」と「コミュ力」という嘘
それは、「創造力」と「コミュ力」というワードです。
よく聞きますよね。
「AIに勝つためには創造力を磨く必要がある」
「AIはコミュニケーション力を持つことはできない」
確かに、聞き心地はいい言葉です。
しかし、残念なお知らせですが、これは全くの嘘です。
むしろ、AIは創造力とコミュ力を強化し、人間からこれらの能力の優位性を奪っていく可能性の方が高いです。
なぜなのかというと、AIの仕組みに理由があります。
AIは「大量のデータをもとに、法則性を導き出す」マシンです。
そのため、AIは多くの文章や画像、音楽を何万回も学習しています。
だから、AIが吐き出す答えは、時間が経つにつれて、人間がマシンを使用すればするほど高度なものになっていきます。
そして、ここがポイントですが、AIは人間の感情を持つことを義務としていません。
言い換えると、AIは人間の感情を持たなくても、人間に対してそれっぽい返答をすることは十分可能なのです。
例えば、チャットボットを考えてみましょう。
ある女性が、彼氏に振られて失恋したとします。
そして彼女は、チャットボットに向かって、「振られちゃった」と入力したとしましょう。
そうすると、チャットボット側の動作は、「振られた」というワードから連想される動作や情景、最適なアウトプットを、膨大なデータから見つけ出し、もっとも適応力の高い形で返信します。
「それは辛かったね」のように。
この例は極端な例であり、誰もそのような機能を期待しないと思うかもしれません。
しかし、AIは常に学習を続けます。
そして時間が経つにつれて、人間のような返答をすることが出来るようになります。
そうなれば、もしかしたら、人の気持ちに共感するという能力は、人間特有のものではなくなる可能性があります。
別に人間に頼らなくても、AIが心理カウンセラーのような役割を果たすことだってあり得ます。
何度もいいますが、AIは学習を続けるマシンなので、これから頭脳系のタスクがどんどんAIなしには語れなくなってくるでしょう。
長くなったので、ここら辺の議論は、また別の記事を作ろうと思います。
アイドルのような人が生き残るかもしれない
では、人間は何をすればいいのでしょうか。
これは完全に筆者の考えですが、「アイドル至上主義」が訪れると思います。
もちろん、これは比喩表現です。
ここでいうアイドルとは、学校内の人気者、職場内の人気者など、特定のコミュニティ内において、そこそこ人気がある人を指します。
AI時代は、このコミュニティという概念が増加すると予測されます。
巷で言われているような、フリーランスの時代というのは全くの嘘です。
AI時代は、頭脳系のタスクの多くがAIにとられます。
その中で、人間が価値を発揮するには、AIが進出できない領域、つまりオフラインでの活動領域を増やしていくしかありません。
オフラインであり、さらに頭脳系ではないもの。
これはアイドルやカリスマと呼ばれる能力です。
これがAI時代に訪れるであろう世界であると考えます。
特定のコミュニティに所属し、その中で個性を発揮し、周りから認められたり愛されたりするようになること。
まるで、石器時代に時計の針が戻っていくような世界です。
AIの進化から世界を考えると、わりと可能性が高い話でもあります。
つまるところ、頭脳労働やネット上のコミュニティなどは、AIが進出して人間のやることが少なくなってきます。
そこで、人間はオフライン上のコミュニティに逃げるしかないわけですが、それは昔の人間がやっていたコネづくりや人脈形成の世界です。
時計の針が戻り、人間は再び、コミュニティに縛られる生活を送ることになるかもしれません。
さいごに
これが、AI時代に予想される1つの世界線です。
もちろん、筆者の考えが間違っている可能性も十分あります。
AIの進化はどうなるか、まだ誰にもわかりません。
これからテクノロジーがどう発展していくかを、注意深く見る必要があります。
私の記事は、主に技術の進化や産業革命、AIの進化、人類の未来など、IT系の人間が暇つぶしに考えていそうなことをまとめていきます。
極力、エビデンスをもとに話しますが、一方で、完全に空想の世界を書くことがあるかもしれません。
技術や人類といったテーマに興味がある方は、ぜひフォローをよろしくお願いします。
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