"風が吹けば桶屋が儲かる"をデザインする
こんにちは。クックパッド コーポレートブランディング部 杉田です。
コーポレートブランドデザインなどをしています。
私たちクックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを掲げています。
人、社会、地球の健康を「毎日の料理を楽しみにする」ことによって実現したいと本気で考えています。
今回はその実現したい世界＝ビジョンをデザインの力で可視化した「食の良循環マップ」についてお話します。
※主に私たちが行っている学校授業「クックパッドの家庭科」で使用しているのですが、使用方法などについてはこちらの記事をご覧ください。
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"かぜおけ"とは何か
「風が吹けば桶屋が儲かる」長いですね。
"かぜおけ"と呼ぶことにします。
いま決めました。
【風が吹けば桶屋が儲かる】
ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩え
どんな事であっても、ひとつの行動や選択から何かしらの大きな影響を及ぼすまでの間、まさしく「風が吹いて」から「桶屋が儲かる」までの間にどのようなことが起きているのか、つまり"かぜおけ"が見えていることがとても重要と考えました。
例えばデザインする時。
様々なケースがあるとは思いますが、そのクリエイティブの目的と起きている課題の因果関係が見えていることはとても大切ですよね。
基本的にデザインは選択の連続です。 媒体、ビジュアルからカラースキーム、使用するフォントまでとあらゆるものを選択して、クリエイティブとして定着させていきますが、"かぜおけ"が理解できていれば、より本質的なデザインをすることができます。
例えば近所のスーパーで買い物をする時。
夕飯は何を作ろうか、食材は何を使用しようか、ここでも多くの選択を行うと思います。ただ、選択した食材を使った料理を食べる家族のことは思い浮かべても、その食材の産地である遠い国の自然環境まで考えることは難しいですよね。ここでも"かぜおけ"が理解できていれば、その人にとっての正しい選択をすることができます。
会社や組織などにおけるミッションやビジョンも同様だと思います。
実現したい世界（ビジョン）と自分が携わっている事業がどのように繋がっているのか、"かぜおけ"を正しく理解できていれば、迷うことなく正しい行動をとることができます。
もしもこの繋がりが曖昧だったり浸透していなかったとしたら、自分たちは誰のために、なんのために日々課題と向きあっているのかが不明確になり、社内で多くのブレが生じてしまうのではないでしょうか。
会社自体が「何の会社かよくわからない」という曖昧な存在になってしまうはずです。
そのようなことになってしまっては大変ですよね。
会社のミッション・ビジョンの"かぜおけ"を可視化することをオススメします！
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"かぜおけ"をデザインする
私たちが行った"かぜおけ"の可視化をご紹介します。
私たちクックパッドは料理の力を信じています。だからこそ「料理をする」から広がる様々な可能性をより理解するために、デザインの力で可視化できないだろうかと考えました。
具体的な内容は割愛しますが、複数人によるワークショップ形式でディスカッションし方向性を定め、具体的なアウトプットを制作していきました。内容についてはもちろんですが、分かりやすく興味をもってもらえるような表現についての議論や検証にも多くの時間を費やしました。
最終的に「実現したい世界（ビジョン）」を「島」と見立て、「料理をする」という行為を中心に配置し、そこからどうやって人や社会、地球と「繋がって」いるのか、繋がった先の行為が向上していくようなポジティブな「循環」があるのか、などが俯瞰できる「地図」で表現することにしました。
そうして誕生したのが「食の良循環マップ」です。
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"かぜおけ"を知ることの効果
社内における効果であれば、この「食の良循環マップ」によって「料理をする」ことから始まる繋がりを示すことで、クックパッドが目指す世界や未来はどのようなものなのか、クックパッドで働くすべての人が、それぞれ携わっている事業がミッション・ビジョンとどのように関連しているのか、をそれぞれ理解することができ、多くの気づきにより議論するようになったりするはずです。
それにより、社員自らがミッション・ビジョンの深い理解者となり、自身の言葉で対外的に正しく発信することで、さらに共感者を増やすことができ、この地図で描いている世界の実現に近づけると思います。
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"かぜおけ"のススメ
私たちは
「風が吹く＝料理をする」
「桶屋が儲かる＝人、社会、地球が健康になる」
その間の繋がりを可視化しました。
みなさんの活動がミッション・ビジョンとどのように繋がっているのか、"かぜおけ"の可視化をしてみてはいかがでしょうか？
ぜひみなさんの活動を当てはめてみてください！
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この「食の良循環マップ」や他のツールなども使用した授業「クックパッドの家庭科」を実施しています。こちらもぜひご覧ください。
クックパッドではデザイナーを募集しています。ご興味ある方はぜひ！