仕事
仕事が楽しいと思っていた時もある。
没頭し集中し、携帯電話のアドレス帳が友人より仕事の相手の方が多く埋め尽くされたこともある。
十分な収入も得ることができ、生活にも余裕ができた。まだ上には上がいると思って、どんどん仕事をしていた。
その中で行き詰まることも、相手から理不尽に叱られることも、もうどうにもならない環境も味わった。
でもそれを超えれば、また仕事の結果は成果として僕を満足させてくれた。すこし誇らしい気持ちになり、歩く足も自然に早くなった。そういう日が何年も流れ、仕事のスペックもあがり、自分の広告が街で見かけるようになった頃、僕は気づいてしまった。
確かに仕事をすると言うことは必要だし、豊な生活を送るためにはしなくてはいけないことだ。
年収がその人の人生を左右するだろう。なにもしない人だって、報酬を得だしたのだから。結局はお金なのだ。
まずそれは間違いない。
ただ、今の自分が十分な満足を得られて、友人や家族にも少し誇らしい気持ちになるためには、仕事が100ではないと気づいた。
確かにお金だ。ただ100でないのだ。せいぜい60ぐらい。だからお金のない人はない人なりに何とかなる。
じゃぁ自分にとって、仕事とはどういう位置付けなのか。お金を稼ぐ最短の手段。それだけだ。
僕は、仕事相手で埋め尽くされている携帯電話からアドレスを削除し、電話番号も変え、転居もし、転職もした。
それでも繋がっている仕事相手はいるし、友人もいる。前よりも楽に話せる。もっと早くに気づけたらとも思うけど、これが僕にとって最短だったのだろう。
明日は、すき焼きパーティーだ。良い肉を買おう。
こんな機能があるんですね!!! どんなことができるかまだ皆目見当つきませんが、 見てくれた人が、ほんの少しだけ笑えたり共感してもらえるものを 書いていきたいと思います。