日本の国家安全保障2000年代 13


#多様性を考える


第2節  小泉純一郎政権 防衛計画の大綱の見直し 3





大軍縮と防衛費の大幅削減を主張する財務省と財務省の片山さつき主計官、


軍縮傾向政策と防衛費削減を主張する小泉純一郎首相と細田博之内閣官房長官、


若干の軍縮と若干の防衛費削減を主張した防衛庁。




結局、

新しい防衛大綱は

折衷案的なものに仕上がった。









陸上自衛隊




1995年防衛計画の大綱での

陸上自衛隊現有定員

16万人(実際は16万7千人)、

常備編成定員15万8千人、

予備自衛官と即応予備自衛官9千人、

戦車979両


から


新しい防衛計画の大綱

では

陸上自衛隊編成定数

15万5000人、

常備自衛官定員14万8000人、

即応予備自衛官定員数7000人、

戦車は約600両、


とされた。







海上自衛隊




1995年防衛計画の大綱での

護衛艦54隻


から


新しい防衛計画の大綱

では

海上自衛隊護衛艦部隊(機動運用)は4個護衛艦群(8個隊)32隻

護衛艦部隊(地域配備)は5個隊(約15隻)


とされた。







航空自衛隊については


1995年防衛計画の大綱での

戦闘機

編成定数300機(実際は295機)


から


新しい防衛計画の大綱

では

戦闘機 約260機


とされた。



国土面積が日本の1割程度の広さで、人口も1600万人のオランダは1995年、F-16A/B戦闘機だけで210機保有していた。

オランダよりはるかに領土、領海、領空、排他的経済水域が大きい日本は2004年に戦闘機をわずか260機とした。





中国、ロシア、北朝鮮、韓国が

日本に敵意を向け大幅に軍拡をするなか、

日本は大幅に軍縮し防衛費を削減した。




小泉純一郎・内閣総理大臣、

細田博之・内閣官房長官、

財務省、

財務省の片山さつき主計官



軍縮、防衛費削減

に成功した。




中国、ロシア、北朝鮮、韓国の軍拡と高まる脅威のなか、

日本の人口と国土面積、排他的経済水域、

に対して

大幅に不足する防衛力

となった新しい防衛計画の大綱。




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