「中央流砂」おじいちゃん俳優と漫才ブーム


#テレビドラマ感想文





中央流砂



1975年 NHK





川崎敬三







内藤武敏



佐藤慶



中村玉緒



日下武史



中原ひとみ



加藤嘉


角野卓三







原作 松本清張



脚本 石松愛弘



音楽 真鍋理一郎



演出 和田勉



 総務省汚職事件で警察の取り調べを受けるノンキャリア課長補佐。

ノンキャリア課長補佐は局長から出張を命じられる。

ノンキャリア課長補佐の死体が発見される。

ノンキャリア事務官は新聞記者から話を聞く。

義憤にかられるノンキャリア事務官。




総務省汚職事件に立ち向かい、流されて長いものに巻かれて、やがて無視される無力なノンキャリア官僚を川崎敬三が熱演。


黒幕・加藤嘉は自首しようとするノンキャリア課長補佐を手下に殺させる非情な爺。好々爺が多い加藤嘉が黒幕というリアルな悪人設定。


加藤嘉演じる黒幕はさらにそのノンキャリア課長補佐の妻・中村玉緒を愛人にする。


中村玉緒は夫を思う健気な妻だったが金の力に負けていく。


川崎敬三に平凡さ、無力さを演じさせたら右に出るものはいないんじゃないかと思わされる。

川崎敬三は漫才ブームの主役「ザ・ぼんち」のネタで出てくる。川崎敬三を知る人がほとんどいなくなった今、「ザ・ぼんち」の最盛期漫才を理解することは不可能である。

加藤嘉は松竹「八つ墓村」で黄色の吐しゃ物を嘔吐して死ぬ老人を演じ歴史に名を遺した。


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