日本の国家安全保障2000年代 73
第3項
平成17年度以降に係る防衛計画の大綱における防衛力 航空自衛隊 10
F-15J近代化改修機形態Ⅰ型
は、
セントラル・コンピューターがAP-1RからVHSICに換装された。
処理速度が大幅に向上され、記憶容量も容量に余裕がある。
また、基本ソフト・ウェアも更新された。
発電機と冷却システムはアヴィオニクスの増加による電力需要の増大や、
発生熱大に対応するためジェネレーターを75kVAの発電能力のある新型に換装され、
冷却能力が向上した高圧除湿装置が導入された。
戦術データ・リンク向上のために、戦術データ交換システム端末(MIDS-FDL)としてLINK16戦術データ・リンクが搭載された。
無線通信装置は電波妨害対処能力が付加され、飛行記録装置(FDR)も搭載され、機体管理能力が強化された。
また、F-15J近代化改修機形態Ⅰ型は
AAM-4(99式空対空誘導弾)空対空ミサイル
や
AAM-5(04式空対空誘導弾)空対空ミサイル
の搭載能力が付与された。
AAM-4空対空ミサイル
は
アクティブ・レーダー誘導中距離空対空ミサイル
で、
複数同時処理、撃ちっ放し(ファイア・アンド・フォーゲット)能力、視程距離外(BVR)戦闘能力を持ち、
大幅な作戦能力の向上となる。
そのために運用飛翔プログラムの改修、指令送信機の搭載がされた。
AAM-5空対空ミサイル
は
赤外線画像誘導短距離空対空ミサイル
で、
オフボアサイト能力を持つ。
そのために、ヘルメットのバイザー部分に情報表示できるヘルメット・マウンテッド・ディスプレイが導入される。
ヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ
は
島津製作所のヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ
と
JHMCS統合ヘルメット装着キューイング・システム
が検討された。