放送から45年『探偵物語 第3話』2 マツダ協力ドラマ松田優作と東宝監督 西部警察の三石千尋とマイク・スタントマン・チーム爆破カースタント
探偵物語
第3話
危険を買う男
松田優作
成田三樹夫
竹田かほり
山西道広
ナンシー・チェ二-
藤木悠
長門勇
桑山正一
成瀬正
荻原紀
兼松隆
二家本辰巳
柚木隆太
森みどり
小見山玉樹
志水良雄
伊藤昌一
渡辺義之
今井久
真辺了子
平田弘美
三原玲奈
花井優子
クロキ・プロ
グループ12騎会
倍賞美津子
カースタント
三石千尋とマイク・スタントマン・チーム
音楽
SHOGUN
主題歌
BAD CITY
作詞 ケーシー・ランキン
作曲 ケーシー・ランキン
編曲 大谷和夫
唄 SHOGUN
LONELY MAN
作詞 ケーシー・ランキン
作曲 芳野藤丸 大谷和夫
編曲 大谷和夫
唄 SHOGUN
音楽監督
鈴木清司
撮影
山崎敏郎
原案
小鷹信光
協力
mazDa
株式会社ジャパン・ベスパ
紳士服エフワン
キャラバン
脚本
佐治乾
監督
西村潔
製作著作
東映芸能ビデオ
提供
大正製薬
シャープ
ブルボン
工藤俊作探偵事務所に、石塚という男が仕事の依頼にやってくる。
石塚は弁護士の相木マサコを調べてほしいと言う。
石塚は盗聴もしてほしいという。
石塚の所有する倉庫が放火されていた。
相木マサコ弁護士は、石塚が所有する倉庫の放火容疑者の担当だった。
工藤探偵は相木マサコ弁護士の事務所兼住居に侵入。
工藤探偵は相木マサコ弁護士の事務所兼住居のあらゆる所に盗聴器を仕掛ける。
相木マサコ弁護士は警視庁東警察署にやってくる。
相木マサコ弁護士は医師の診断書をもとに倉庫放火犯の釈放を要求。
服部刑事と松本刑事は放火犯の釈放を拒否する。
相木マサコ弁護士を警視庁東警察署から出て行かすよう警部に頼む。
警部
は
「高田を出せばいいんだよ。」
と言う。
警部
は
「1アウト満塁、高田をピンチヒッターに出せばいいんだよ。長嶋、迷ってんだよ。」
と言う。
警部はテレビの巨人戦に夢中で警察の仕事などどうでもいい。
警部
は
「いい加減、その先生の言うこと聞いたほうがいいんじゃないの。いつも点数稼がれてんだから。」
と
やる気がない。
相木マサコ弁護士は東都大学病院の医師の診断書を根拠に放火犯の釈放を要求。
松本刑事は偽診断書と言い、警視庁東警察署の嘱託医に協力を仰ぐ。
警視庁東警察署の嘱託医
は
「あの先生なら間違いない。」
と
放火容疑者の釈放を勧める。
相木マサコ弁護士は放火容疑者の釈放を勝ち取る。
工藤探偵は相木マサコ弁護士の愛車、マツダ・コスモAPにも盗聴器を仕掛ける。
工藤探偵は相木マサコ弁護士の愛車マツダ・コスモAPへの盗聴作業中、服部刑事と松本刑事に見つかってしまう。
人目のつかない所に連れていかれる工藤探偵。
松本刑事は工藤探偵を殴る。
探偵は気に入らないと言い殴る松本刑事。
服部刑事と松本刑事は石塚の倉庫を放火した女を逮捕していたが、放火犯の担当弁護士、相木マサコ弁護士がしつこいと言う。
松本刑事は薄汚い探偵と違い警察は法と正義のもとに働いていると言う。
服部刑事は倉庫の放火で死んだ警備員は元警察官で、日給5000円でまともに働いていて殺されて可哀そうだと言う。
服部刑事と松本刑事は元警察官という元同僚の死の香典として工藤探偵から金を毟り取る。
工藤探偵に因縁を付け、工藤探偵から金を毟り取る。
工藤探偵は仲間であるLGBTチー子から放火事件の情報を得る。
その後、LGBTチー子の自宅にヤクザ風の男とチンピラが来る。
チンピラはLGBTチー子の服を破り、LGBTチー子を半裸にする。
LGBTチー子を痛めつけるチンピラ。
泣き叫ぶLGBTチー子。
チンピラは「ひと月あたり旅に出ろ、いいな!」とLGBTチー子に命令、放火事件の証言をさせない。
営団地下鉄銀座線2000形に乗ろうとしていた相木マサコ弁護士を突き飛ばし殺そうとする人物が現れる。
第1話として制作されたものの、第3話へと変更になった「危険を買う男」。
第1話的にレギュラー出演者紹介、基本的なストーリー展開の紹介となっている。
第1話として製作され豪華キャスト、レギュラー出演者紹介、派手なカースタント爆破がある。
監督は東宝の西村潔。
アクション、ハードボイルドを得意とする西村潔に第1話が託されるも第3話に変更。
ラスト、前番組スーパーアクション超大作ドラマ、日本テレビ/石原プロモーション『大都会PART3』を意識した大迫力のカースタント、アクションを展開。
大型ダンプ2台がマツダ・コスモAPにぶつける。
上空のヘリコプターからポリタンクを落とし発火させる。
マツダ・コスモAPが横転、爆発炎上。
カースタント
は
東宝/石原プロモーション『ゴキブリ刑事』『ザ・ゴキブリ』
日本テレビ/石原プロモーション『大都会』シリーズ、
フジテレビ/松竹『大空港』
東宝/東宝東和『太陽を盗んだ男』
テレビ朝日/石原プロモーション『西部警察』シリーズ
角川映画/セントラル・アーツ『化石の荒野』
松竹『この愛の物語』
テレビ朝日/石原プロモーション『ゴリラ警視庁捜査第8班』
など
アクション超大作でカースタントを披露してきた
三石千尋とマイク・スタントマン・チーム
が
担当する。
610日産ブルーバードU、マツダ・サバンナ、トヨタ・コロナ、トヨタ・カローラなどの廃車の山も爆発炎上。
マツダ・コスモAPは現行型で新しい。
成田三樹夫と山西道広の乗る覆面パトカーはマツダ・ルーチェ・レガート。
マツダ協力、
白黒パトカー
は
マツダ・ルーチェ・レガート 3台
マツダ・コスモAP 1台
マツダ・カペラ 1台
と
マツダ天国
だが
危険を買う男
だけ
トヨタ・クラウン
も
使われている。
マツダ
は
テレビ朝日『土曜ワイド劇場』のスポンサー
で
マツダ・ルーチェ・レガート白黒パトカー
も
貸し出していて
危険を買う男
に
マツダ・ルーチェ・レガート白黒パトカー
を
全車貸し出すことがスケジュール的に不可能だったと思われる。
トヨタ・クラウンの白黒パトカーも記念すべき第1話を派手に豪華に見せるための応援車として必要だった。
車両プロダクションからのレンタルと思われる。
ディスコでかかる曲は平尾昌晃の『ディスコ・トレイン』。
「歌謡曲専門、歌謡曲しか書けない」、「平尾昌晃にはディスコ・ソングなど作れない」、と言われ気分を害したエロ男・平尾昌晃はディスコ・ソングも作れると言いたかった。
顔が怖い兼松隆が出演。
顔が怖い兼松隆、LGBTに暴力。
兼松隆は怖い顔を買われて角川映画『金田一耕助の冒険』のバッファロー軍団に抜擢された。
大御所、藤木悠が出演。
第1話らしい豪華なキャスティング。
東宝で活躍後
TBSの看板ドラマ
TBS/東映『G☆MEN75』
で
刑事を演じ
正義の人っぽい
と
思われていた
藤木悠
が
犯人
そのうえ
殺される。
水谷豊のテレビ朝日/東映『相棒』の殺陣アクション担当、二家本辰巳が出演。
『探偵物語』
と
ほぼ同時スタート
の
ライバル的ドラマ
テレビ朝日/石原プロモーション『西部警察』
第1話「無防備都市-前編-」
第2話「無防備都市-後編-」
にも
出演する
二家本辰巳。
忙しい二家本辰巳。
まだこのころは悪役顔ではない。
東映の悪役
成瀬正
が出演。
テレビ朝日/東映『はぐれ刑事純情派』
では
夏夕介
のような
顔
だった。
伝説の喜劇人
長門勇
が
警視庁東警察署の警部
で
やる気のない警察官
を
演じる。
『探偵物語』ムック
にある
写真
では
まるでレギュラー出演者
のように
写っている。
1968年
講談社の雑誌『現代』
では
1968年
の
もっともギャラの安い
ドラマ主役
は
長門勇
と
紹介されていた。
もっともギャラの安いドラマ主演
であるが
ドラマ主演
の
人気喜劇人だった
長門勇。
日本テレビ『踊るさんま御殿』
に
出演した
長門勇。
長門勇
の
ドラマ
コメディ
で
育った
明石家さんま。
伝説の喜劇人
長門勇
を
丁重に扱う
明石家さんま。
丁重に扱われ
長門勇
も
謙遜、
「何を言うとるの、さんまちゃん。」
と
嬉しそうだった。
1980年、
『キネマ旬報』
の
ニッポン個性派時代
で
取材を受けていた
桑山正一。
個性派としか言いようがない。
『キネマ旬報』
の
ニッポン個性派時代
では
松田優作軍団
松本刑事
の
山西道広
も
個性派
として
取材を受けている。