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【プロンプト付】ChatGPTを使ってローカライズ業務を70%カットできた話

はじめに

こんにちは。Daiです。

私は普段、海外のアプリ開発企業で英語/中国語から日本語へローカライズする仕事をしています。

先日、上司からChatGPTなどをはじめとするAIツールの使用についての許可を得たので、さっそく日々の業務にChatGPTを使用し始めました。

今回は、その成果や業務効率化のためのプロンプトなどについて書いていきます!

どれくらい業務が効率化されたのか

まずは、実際にChatGPTを使用した場合としなかった場合を比較していきましょう。

時間ベース

時間ベースだと、タイトルに70%カットと書いてあるとおり、60分(1時間)かかっていた業務が18分で終わるようになりました。

今までは、ドキュメントで渡された資料を別のドキュメントに日本語で打っていくという割とアナログな作業をしていました。

しかしながら、ChatGPTを利用することで、
渡された原文のドキュメントにざっと目を通して処理(社内機密などの保護)をし、ChatGPTに投げて、修正依頼を行い、最後に軽微な校正を加えるだけで作業を終わらせることができるようになりました。

つまり、人の出番は

・原文に目を通す
・処理
・校正作業

だけとなりました。

気持ちベース

気持ちベースだと、拘束時間が減り、ストレスも減りました。

また、その分のリソースをほかの兼務している業務に割くことできるようになり、会社としても業績アップに繋がるので労働者、使用者ともにウィンウィンの関係だと思います。

しかしながら、実際にAIツールをローカライズという繊細な業務に使用していく上で感じた危機感もありますので、次で紹介していきます。

AIツールの使用で感じた危機感

誤訳を放置してしまう可能性

先程まで紹介したように業務を進めていくと、最も時間がかかっていた原文を訳す作業が、ざっと目を通すだけになりました。

そのため、AIの誤訳に気付かない可能性もあると感じています。

機密情報の漏洩

次に、企業やフリーランスとして最もリスクになる、機密情報の漏洩です。

私は、未公開の情報や機密情報については原文から取り除き、原文から取り除いた上でChatGPTに投げています。

しかしながら、これらを見逃してしまったりした場合、ChatGPTの今後の学習などに使用され、なんらかの機会に情報が漏洩してしまうリスクがあると感じます。

翻訳という仕事が失われる

ChatGPTに投げかける際のプロンプトさえ攻略してしまえば、素人でもかなりのクオリティの翻訳/ローカライズができるようになってしまいました。

実際に人の出番は処理と校正のみです。校正はネイティブ話者であれば、違和感のあるところを直すだけです。

私が仕事をしている企業はブロックチェーンウォレットの開発企業で、Web3.0関連は未だにChatGPTなどが学習し切れていない内容も多く、そもそも日本語での情報が少ないので、現時点ではAIに置き換えられるということはないと感じています。

しかしながら、一般的な企業が提供するウェブサービスなどにおいては、わざわざ人に翻訳を依頼する必要はなくなったと思います。

逆に、今回のような技術的な知識を必要とする専門分野や柔軟なローカライズを必要とする映画などにおいては、これからとマンパワーが重宝されると感じました。

ChatGPTの使用環境

私は、ChatGPT公式のインターフェースから通常通りに使用しています。

外部のアプリケーションを使用したり、APIからの使用はしていません。

課金もせず、無料バージョンを使用しています。

実際に使用しているプロンプト

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