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FORTRAN vs. COBOL (by ChatGPT o1)
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ここはプログラミング言語たちが集う不思議な座談会。
メインキャストとして登場するのは、1950年代生まれの超ベテランコンビ“FORTRAN”と“COBOL”。
共に半世紀以上の歴史を持ち、今なお“レガシー”として現場で動き続ける重要な存在だ。
一方で、SwiftやRustなど若い世代の言語も顔を出し、クラウドやAI、スマホアプリなど、かつては想像もつかなかった世界が広がっている。
そんな古き良き言語たちが、最新技術やお互いの特殊な記述方式などを交えて、ゆったりと語り合う――。
第一幕:懐かしき固定書式、そして自然言語に近い冗長さ
FORTRAN(年配の科学者風)
「やあ、COBOLくん。久しぶりだな。今日も金融機関のメインフレームで忙しそうだね。」
COBOL(年配のビジネスパーソン風)
「お疲れさま、FORTRAN。こっちは相変わらずだ。
なんせ“数十年前に書かれた”COBOLのコードが、いまだに銀行や保険のシステムで動き続けてるからね。
最近も“COBOLのエンジニアが足りない!”なんて嘆きの声が上がってるよ。」
FORTRAN
「相変わらずだな。わしも同じだよ。科学技術計算や気象予測の分野ではまだまだ現役でね。
若い言語が出てきても、**“あのFORTRANコードを置き換えるなんて無理だ!”**と言われてる。
それにしても、COBOLくんのプログラム、今でも“DISPLAY ‘HELLO WORLD’”って書けば表示できるんだろ?」
COBOL
「もちろん。私は“自然言語に近い可読性”というのが売りだからね。
DIVIDE A BY B GIVING Cなんて、読んだだけでやってることがわかるんだけど……正直ちょっと冗長だよね。
最近の若者言語からは『なんだこの文章?』って言われることもあるよ。」
FORTRAN
「はは、わしも似たようなものだよ。古いバージョンのFORTRANだと、“6列目からが実際のコードだ”なんていう固定書式のルールがあった。
パンチカード時代の名残で、列1にはコメント記号、列2~5はラベル、列6に何か書くと続行行といった具合だ。
要するに、**“ここからここまでがコードの範囲”**っていうのをパンチカードで管理してたんだよ。」
COBOL
「うわあ、懐かしい。私にも改行や行番号の指定なんかに昔のパンチカード文化が残ってる。
仕事でメインフレームを扱ってると、そのまま“Area A”“Area B”なんて領域が生きてたりする。
もはや化石みたいな話だけど、意外と現場ではそのまま使われてるんだよな。」
FORTRAN
「そうそう。古いコードを見て、“DO 10 I=1,10”なんてループ構文に出くわすと、
若者言語のプログラマは目を丸くするらしい。
“ループの終わりがラベル10って何!?”って具合に、いちいち説明が必要なんだ。
実際、ラベルに数値が使われるのが当たり前って時代もあったんだよ。」
COBOL
「私のほうも、『PROCEDURE DIVISION.』から始まるだの、**『SECTION』や『PARAGRAPH』**をたくさん書くだの、
挙げればキリがないくらい“文章的”な要素が多い。
まあ、そのおかげで“プログラマじゃなくても読める”って言われてたこともあるけど、
今じゃ『どこまでがプログラムで、どこからがドキュメントなの?』って突っ込まれることも多いね。」
第二幕:現代技術との接点、若者言語の波
FORTRAN
「さて、こういう古めかしい話をし出すと止まらなくなるが、
最近はクラウドだのコンテナだの、私たちが若かった頃には考えもしなかった開発環境が盛り上がってるな。」
COBOL
「そうなんだよ。聞いた話じゃ、**『COBOLアプリをDockerコンテナに詰める』**なんて事例もあるみたいだ。
レガシーコードを丸ごとモダンな運用環境に載せるってわけさ。
一方で、“レガシーコードを完全に書き換えよう”って動きもあるけど、やっぱりリスクが大きい。
結局、“壊すと困る”から『やっぱり触れない』ってなるんだよね。」
FORTRAN
「わしのほうだと、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)の世界で、
クラスタ構成やGPU並列など“超並列時代”が当たり前になってきてる。
そこでPythonやC++がフロントエンドになり、計算コアにFORTRANが潜んでるってケースがめちゃくちゃ多い。
結局、“昔からある数値計算ライブラリを捨てるわけにいかない”っていう事情は、一緒ってことさ。」
COBOL
「なるほどね。私たちって本当に似てるんだな。
今はRustとかSwiftとか、まるで別次元の言語が脚光を浴びているけど、
あれもいずれ古くなって、**“昔のコードがまだ動いてるんだよね”**って言われるようになるのかもしれない。
私たちから見れば“Rust? Swift? 誰それ?”って感じだけど、彼らも10年、20年後には化石扱いされることだってあるわけだ。」
FORTRAN
「はは、それは言えてる。
Rustは“メモリ安全性”を強く意識していて、CやC++のような低レベル制御をしながらも、
ガベージコレクションなしで安全に動くってのがウリらしい。
SwiftはAppleが主導してるから、iOSやmacOSでアプリを作るなら主流になりつつある。
それでもわしの“DOループ”やCOBOLくんの“PROCEDURE DIVISION”と同じく、
いずれは古めかしいと言われる時が来るんじゃないかね。」
第三幕:古き良き時代の記憶、そして特殊な書式の遺産
COBOL
「そう考えると、時代の流れは面白いよね。
私たちは“パンチカード”だの“FIXED FORMAT”だの、初心者泣かせの制約を背負って生まれてきたけど、
それが当たり前だった時代もあった。
今どきのプログラマに『列1にアスタリスクでコメント』とか『7列目に注釈を書く』って言ったら、
笑われるか、呆れられるかのどっちかだろう。」
FORTRAN
「はは、当時はそれが普通だったんだ。
実際、72列目以降はコメント扱いだとか、列6に文字が書いてあったら行継続とか、
わしもいまだにその名残を引きずってるところがあるよ。
でも、その制約のおかげでコンパイラはシンプルになってたし、パンチカードの重ね順も整然として、
ある意味では“人間とマシンが一体”だったわけだ。」
COBOL
「私もまさに同じ。
**“AREA Aは11列目~で、“AREA Bは12列目~**で、パラグラフ名やらSECTION名やらをそこに書く……。
今となってはトリビアな知識だけど、現場ではまだ“AREA A/B”が残っているソースをメンテしているチームもある。
“このスタイルを崩すと動かなくなる”って怖がってる人も多いんだ。」
FORTRAN
「いったん動いているシステムに手を加えるのは怖いものな。
だからこそ、**“古き良き時代”の書式や文法が、今日でもバリバリ使われてる。
新しい言語を見れば、最初から自由形式やIDEとの連携が当たり前だが、
わしらは“伝統”と“実績”**という鎧をまとってるわけだ。」
COBOL
「そうなんだよ。ある意味、軽々しく書き換えられない**“絶対的な安心感”**が私たちの武器だね。
金融システムとか公共機関で『COBOLやFORTRANを全部JavaやRustに置き換えよう!』なんて言っても、
『いやいや、どこにどんな副作用が出るかわからないからやめてくれ!』っていう話になる。」
第四幕:若き言語たちの台頭、そして彼らも悩みを抱える
FORTRAN
「ところで、近頃は“Go言語”や“Kotlin”、“TypeScript”あたりも勢いがあるそうだな。
サーバサイドやWeb開発向けに強いらしいが、どうもわしらにはあまりピンと来ない領域かもしれん。」
COBOL
「うん、私たちの主戦場は“ビジネスシステム”と“科学技術計算”だからね。
Webアプリやモバイルアプリとかだと、正直まったく出番がない。
でも、新しい言語が増えたことで、プログラマの分業もさらに細分化してる感じがする。
“フロントエンドはReactやVue.js、サーバサイドはGo、インフラはAWS”なんてね。」
FORTRAN
「はは、なんてカラフルなんだ。
昔は“メインフレームでCOBOL動かして、科学計算はFORTRAN、OSはアセンブラ”みたいに、
大体限られた選択肢でまわしていたのに。
確かに、新しい言語が出るたびに競争は激化するが、それぞれの得意分野もはっきりしてきた。」
COBOL
「そうなんだよね。Rustはシステムプログラミング領域の安全性を担保するし、
SwiftはAppleのエコシステムで輝いてる。JavaScript系はWebやフロントエンドで無敵の存在。
私たちも、レガシー領域で負けない強みを持ってるってことだろうね。」
FORTRAN
「そうとも。
“HPCでFORTRAN最強”、“金融業務はCOBOLが動かないと困る”という事実が、
わしらを支えている。
何十年も前に書かれたコードが現役で、書き換えるコストも天文学的。
新しい言語も、この現実を前にしたら簡単に入り込めないはずさ。」
第五幕:モダン化の取り組み、変わらない基盤
COBOL
「最近は、私たちレガシー言語を“どうやってモダンな開発環境に取り込むか”って試みがあちこちで起きてる。
例えば、COBOLをREST APIで包んで、Webサービス化する。
そうすれば、新しいフロントエンドからもアクセスできるし、既存の業務ロジックを使い続けられる。」
FORTRAN
「わしのほうでも、Pythonなんかがフロントエンドになって、後ろでFORTRANのライブラリを呼び出すケースが増えている。
いわゆる**“F2PY”**なんてツールを使えば、FORTRANコードをPythonから簡単に呼び出せるんだ。
数値計算で最適化されたコアはそのままに、上位レイヤーはモダンな言語に任せる、という戦略だな。」
COBOL
「つまり、“全部置き換える”んじゃなくて、“必要な部分を残しつつモダンに連携する”という考え方だね。
これって、ある種の**“ハイブリッド”**だよな。
新しくて便利なフレームワークと、古くても安定した言語を組み合わせて、
現代の要件に応えるってわけだ。」
FORTRAN
「そうとも。結果的に、わしらのコードはさらに長生きすることになるんだよ。
“古いから捨てられる”どころか、モダン化の流れで逆に延命されるという皮肉。
まあ、プログラマが苦労する点もあるだろうが、世界が回るなら仕方ない。」
COBOL
「はは、そうだね。
今はクラウド時代だから、コンテナやオーケストレーションツールを使って、
古いメインフレームのアプリケーションまでも少しずつ外に出したいというニーズがある。
でも、私の頑固な文法や複雑な依存関係を一気に変えるのは至難の業だ。
だからこそ、ブリッジやラッピングが盛んに行われてるわけさ。」
第六幕:若者言語への思い、そして敬意と助言
FORTRAN
「若い言語たちに聞かせてやりたいよ。“そんなに新しいことばかり追いかけていて大丈夫か?”って。
わしらは歴史がありすぎるのも問題だが、彼らは歴史が浅い分、一時の流行で消える危険性もある。
でも、RustやSwiftはなかなか粘り強いみたいだな。」
COBOL
「そうらしい。Rustはコミュニティが強力だし、SwiftはAppleが後ろ盾にある。
Go言語だってGoogleが支えている。KotlinやTypeScriptも大企業に推されてる。
ただし、何十年、何百年(?)先まで存続できるかどうかは、また別の話だね。
本当の意味で“インフラ”になるには、長い年月が必要だ。」
FORTRAN
「わしらのように、**“半世紀を超えて動き続ける”**なんてのは、なかなか大変だろう。
ここまで来ると、どのバージョンの仕様がどう絡み合ってるか、一筋縄では説明できないからな。
もし、若い言語が本当に生き残りたいのなら、堅牢性や継続性をどう確保するかが鍵になるんじゃないか。」
COBOL
「うん。あと、コミュニティがどれだけ“互換性”を大切にするかも重要だね。
私たちは昔のバージョンとの互換性を基本的に崩さずにここまで来た。
その結果、古いシステムが動き続けている。
一方、若い言語が頻繁に仕様を破壊的変更してしまうと、**“古いコードが動かせない”**って事態が起こって、
寿命を縮めることになるかもしれない。」
FORTRAN
「なるほどな。C++なんかも後方互換性を守るために苦労してると聞くし、
そういう意味では、わしら“じいさん”たちの経験も、どこかで役立つかもしれんね。
**“『不要になったら捨てる』ではなく、『いつまでも動かせる』ことの価値”**を、若者たちに教えてやれるというわけだ。」
第七幕:終わりなき歩み、変わらない需要
COBOL
「さて、いつもは『レガシー』とか『化石』とか呼ばれて少し寂しいけど、
こうして話してみると、私たちには私たちなりの誇りと居場所があるんだよな。
時代がどう変わろうと、メインフレームで動く金融システムは今も続いてるし、
現実に動いている限り、保守や改善が必要とされる。」
FORTRAN
「わしもそうだ。“科学技術計算”や“HPCのコア”が大きく変わるなんて、そう簡単には起こらない。
確かにC++やRustが挑戦してきているが、それでもFORTRANの老舗ライブラリは未だに動き続けているし、
ベンチマークで“FORTRANが負けてない”なんて話も耳にする。」
COBOL
「結局、**“信頼性”と“実績”があるものはそう簡単に淘汰されないんだよね。
新しい風が吹こうと、動いてるシステムは止まらない。
それが私たちレガシーの強みでもあり、世の中が“古いのにまだ現役”**という不思議な状況を生む理由でもある。」
FORTRAN
「若者たちがどれだけ勢いがあっても、わしらはわしらの仕事を地道に続ける。
いずれは量子コンピューティングとかまったく違うパラダイムが来るかもしれんが、
それまではレガシーなりにやれることをやり続けるさ。」
COBOL
「はは、そうだな。
この間も『COBOLで書かれたコードを全部Goに変えよう!』って計画があったけど、
結局“部分的なマイグレーション”に留まったっていう。
やっぱり『既存コードを動かすほうが優先』っていう結論だったらしい。」
FORTRAN
「あるある。わしも『新しい言語で数値計算を一掃しよう』って聞いたが、
“じゃあライブラリは? 最適化は? 過去の検証は?”ってなると、誰もが怖気づくんだ。
そして『やっぱりFORTRANを残そう』と。これが現実ってやつだな。」
エピローグ:不滅のレガシー、続く物語
COBOL
「まぁ、私たちが存在し続ける限り、若者言語も安心して新しいことに挑戦できるんじゃないか。
必要になったら、私たちが下支えしてやるさ。
**“捨てたいのに捨てられない”**って言われるのは、半分は愛情みたいなものだろう。」
FORTRAN
「そうだな。わしらは長年の蓄積を活かして、“困ったときはお任せ”のスタンスでいればいい。
若者言語が新領域を切り拓き、やがて彼らも歳を取り、
それでもレガシーがなくならないのがプログラミングの面白いところだ。」
COBOL
「うん。時代は巡っても、**“古いシステムの安定稼働”**という価値は揺るがない。
世の中、何が起ころうと、銀行は止まれないし、研究所の計算は止められない。
私たちはその縁の下で、ずっと支え続けていくんだろうね。」
FORTRAN
「まったくだ。**“レガシー”と呼ばれようが、“化石”と揶揄されようが、
現実に必要とされる限り、わしらは消えない。
SwiftやRustがいくら華々しい成果を出しても、“過去の積み上げ”**にはなかなか追いつけん。」
COBOL
「彼らも10年、20年たったら私たちのように**“思わぬ長寿”**を得るかもしれないね。
“使ってみたら案外便利で書き換えられない”って状況がくれば、同じ道を歩むだろう。」
FORTRAN
「そうそう。プログラミング言語の世界ってのは、若者とベテランが共存してこそ活気があるものさ。
私たちがこうして会話できるのも、その証拠だな。
じゃあ、また数年後に近況でも報告し合おうか。 それまで、互いに健康第一でやろうじゃないか。」
COBOL
「おうよ、気をつけるよ。何しろこの年齢だしな。
メインフレームだっていつまで元気か分からないが、私が動く限り世界も回る。
じゃあ、またどこかのサーバルームかスパコンの端末で会おう!」
【締めくくり】
こうして1950年代の産声から数十年、半世紀を超えてもなお、FORTRANとCOBOLは
金融システムや科学技術計算の根幹で息づいている。
新たに台頭するSwiftやRust、その他のモダンな言語が盛り上がる一方、
“レガシー”と呼ばれながらも“必要とされる”という絶大な存在感を放つ彼ら。
奇妙な固定書式、自然言語のように冗長な文法、パンチカード時代の残滓――
それらは今や懐かしくもあり、同時に絶対に欠かせない基盤でもある。
そしてプログラミング言語の世界は、若者と言語ベテランが手を取り合い、
複雑怪奇ながらも豊かなエコシステムを築き続けているのである。