![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141628045/rectangle_large_type_2_93408d807467672c1b6750a58e73d61f.png?width=1200)
椎間板の疼痛受容器と炎症
「椎間板は疼痛を感じるのか?」
これは、一度は思ったことがあるのではないでしょうか?まぁ椎間板性疼痛があるんだから気にしたことないというヒトもいるかも知れませんが、常に衝撃吸収している椎間板に痛覚受容器があったら歩くたびに痛いはずだとおもった私。今回は、なぜ普段は痛くない椎間板が腰痛の疼痛発生組織となるのか?を椎間板の機能から派生して調べた内容をまとめようと思う。
結論
機械的受容器と機械的侵害感覚受容器が椎間板外側部、大腰筋、後縦靭帯に確認されている。
椎間板と後枝皮膚に受容野をもつ脊髄後角の広域動作神経細胞が確認されている、椎間板性腰痛の関連痛や疼痛知覚部位の中枢機序をなすと考えられている。
他哺乳類への研究では、電気生理学的に炎症時にのみ侵害感覚を受容する交感神経性のsilent nociceptorsが報告されており、交感神経性繊維が炎症時のみ侵害受容に関与することを示唆されている。
ここ数回は上記の論文から引用しています。
結局のところ、侵害受容が起きると発火する神経があり、普段は疼痛が出現しないことが示唆される。
また、慢性腰痛では痛覚変調性疼痛へ移行する場合、これらの神経が影響するのでは無いか?と考えられる。
椎間板外側、大腰筋、後縦靭帯
理学療法士としては大腰筋に対する評価はしやすいのでこのあたりの評価をしっかりと行っていきたいと考える。