見出し画像

今回のアメリカ行きに関して

今、アメリカ、ニューオリンズに向かう途中の飛行機の中でこの文章を書いています。

今回の目的は5/19〜22に開催されるATD(Association for Talent Development)のカンファレンスに参加すること。全世界から約10000人、合計約70〜80ヵ国から、人材開発に関する専門家たちが集い、情報、意見交換をする場。

きっかけは、約4ヶ月ほど前の、上司との会話に遡る。

俺が今いる組織は、所属している人材に求める根幹として「自己投資型プロフェッショナル」を掲げている。簡単に言うと、自分が何をしたいのかを自分で決めて、宣言して、仕事を取りに行く、仕事を生み出す。学び、実践するということを繰り返して、自分だからこその価値発揮ができる存在になろう、ということ。

その一環として、去年はワークショップデザインを学ばせて頂いたが、それがめちゃくちゃ良かった。参加していたのとそうでないのとで、今の仕事のクオリティが全く違ったものになっていたと思う。

で、上司と、来期の学びのテーマを何にするのか?という話しをしていた時に

「 ATD行ってきなよ!!」と。

まじか。
そんなん行かせてもらってええんか、と。

そこから多分、2週間ぐらい悩んだ。

自分に対して決して少額ではない投資をしてもらう以上、それ相応の、何かを得て帰ってこなければいけないという重圧が生まれる。だが、たかが数日のカンファレンスに参加したところで、何かがすぐに変わるものでもないだろう。それに、今抱えている案件の稼働が多く見込まれる時期でもあり、日程やキャパシティ上の不安もある。後は、純粋に英語が心配過ぎる。この3年ぐらいはほぼほぼ英語に触れてない。今年じゃなくても、もうちょい先でもええんちゃうか。。。

こんなことをうだうだと考えていた。

だがしかし。

めっちゃ行きてえ。

行きたすぎる。

多分、チャンスは何度もやってこない。

数少ないチャンスに対して、どのように決断をしていくか、それが人生そのものを創っていくといっても過言ではないだろう。

行かない理由を考えるのはやめよう。

行くためにどうするかを考えよう。

てなわけで、
行きます!!!
行かせてください!!!と。

そんな経緯で、なんとか予定を調整し、当日の計画を立て(4日で多様なテーマのセッションが300ほどある)、時間を縫って、よなよな英語のリハビリをしたりしていた。英語は3ヶ月前よりちょっとはマシになったはず。笑

実に、旅をしていた時以来、約4年半ぶりの海外。人生31ヶ国目、自由の国アメリカ。

これは、俺にとってめちゃくちゃ大きいことなんですよ。

なぜ、俺が旅をするのをやめたのか?

当時は、ギター弾き語りで世界中を旅し続ける!ということを本気で思っていた。笑

で、それを辞めた理由、それは短い文章で語りきれるものではないけれど、、、一つには、長旅が、シンプルに面白くなくなった。

なんで面白くなくなったかというと、旅は全てが自己完結してしまうから。どこに行って何をしても良い、何の責任も負っていない、失敗して誰かに咎められることもない。旅人というのはどこまでも気楽であり、自由である、それは裏を返せば、ただの退屈でしかない。

そして、音楽で食べていくような才能もなければ、その意志もない。

その時に思ったのは、どんな仕事であれ、何かに対して責任を負っていて、どこかで誰かの役に立っている。そうやって当たり前のように仕事をすることが、どれほど素晴らしいことだろうか、と。

旅の境地で、そういう思考に辿り着いてしまった。だから、日本に帰って仕事をしよう、と。

心に従って生きていたい、という根幹は変わらないけれど。

自らの内から湧いてくるものに従って、当たり前のように、仕事をして生きていく。

それが実現できたら、どれだけ幸せだろう?

それ以来、約4年半の時を経て、今、やっとその道を歩き出すことができているような、そんな気がしている。

思い返すと、苦しいことも多々あった、絶望したこともあった、でもそれ以上に、ほんまに有難いなと思うこと、有難い人たち、有難い瞬間のおかげで生かされている。

ちゃんと戻ってこれて、ほんまに良かった。

今度は、この道の上から、世界を観て、感じることができる。

そんなことを考えるとちょっと泣きそうになってきたわ。

そんな空の旅の夜でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?