習慣の力強さ
失ってはじめてその大切さを知る。
使いまわされてきたような言葉だ。
この言葉を最近また改めて実感した。
1カ月ほど前まで、4カ月間ほど休職をしていた。
2カ月くらいたったところからだんだん暇になり始めて、
珍しく「勉強でもするか」と思い立った。
そこで自分は仕事に直結する内容の勉強を始めた。
休職期間中は特にやることなんかないので、やる気がある分だけ勉強していた。暇だったのもあり1カ月近く毎日勉強して、その資格勉強が完全に習慣になっていた。
新しい習慣を身につけるのはそう簡単なことでない。
ただ習慣というものはなかなかに強力だ。
実際、本来は半年くらいかけてでいればいいなと計画していたものが、2カ月くらいで終わった。我ながら頑張ったと思う。
しかし今。その習慣は完全にどこかへ行ってしまった。
「仕事が忙しいから今日はいいか」と思って勉強しない日が続き、徐々にその頻度が増えていった。そして自分の勉強する習慣は自分の元から去って行った。
もったいないな、と思う反面で「頑張って」身につけた習慣は長続きしないのかもしれないとも感じた。
頑張って身につけたということは、つまりは「自分には合わないかもしれないけど無理をして」いたともいうことができないだろうか。
頭ではやった方がいいと考えているからこそ「頑張った」ものの、心の底からやりたいわけではなければ、その無理はいづれどこかで終わりを迎える。
頑張った自分を褒めてあげたいけれど、資質に合わない努力はあまり長続きしないなあということを学んだ気がする。
今度は何を頑張ってみようか。きっとまた頑張りたいものを見つけては飽きて、それをこれからも繰り返していくんだろう。