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お馴染みの今永語録に笑いつつ生きるためのヒントも教えてくれた『今永昇太 -2024 SPECIAL TALKSHOW-』

昨日はワクワクなイベントに参加してきました。ドシンプルな推し活です。
『今永昇太 -2024 SPECIAL TALKSHOW-』に行ってまいりました。

入口の写真。なんかもっと撮るとこあったのでは感

今永選手といえば、2023年まで横浜DeNAベイスターズでプレーし、今年はシカゴ・カブスで腕を振るっているスペシャルスーパー大ピッチャーです。私がベイスターズにハマった2022年、最初に気になったのはマスコットのチャピーちゃんでしたが、最初に気になった人間はこの今永選手でした。

私は自分で野球をやったことがないのもあって、プレーのすごさって多分本当には分かっていません。そんなよくわからんちんの私でも今永選手のことが気になったのは、彼のワードセンスのおかげ。

今永選手の言葉は「今永語録」としてファンの心に響いているのです。ぜひ検索してみてほしい。いろんな言葉があります。

昨日のイベントでも「カブスでの初登板のとき、気温7度なのに半袖でしたが寒くなかったですか?」という質問に対して

「寒い寒くないで人生やってないので」

と答えており、おお…これぞ…今永昇太ここにあり……と嬉しくなりました。寒い寒くないでやってないんですよ今永さんは。(マウンドではそんなに感じなかったけど、裏ではしっかり温かな上着を着ておられたそうです。安心)

本当はイベントレポート!みたいに詳細に書けたら有意義なnoteになるかしらと思うのですが、これはいつもどおり私の感想noteとなります。


「5月病って、これか~」と思った話

主にアメリカでの1年を写真とともに振り返るトークでした。どのエピソードも面白く印象的だったのですが、なかでも強く心に残ったのが、五月病?のお話。

カブスに入団し、メッツとの試合を終えた5月のある夜。ふと目を覚ましたときに「自分は誰?」と思ったそうです。ここはどこだっけ、ニューヨークだ、なんでニューヨークに?カブスに入ったんだ、なんでカブスに?ポスティングで、それまでは日本で何年プレーして……と現在からかなり遡ってひとつひとつ確認しなければならないほど、混乱してしまった。

翌日、今永選手より先にカブスでプレーをしているチームメイト鈴木誠也選手にこのことを話したら、「自分も通りました」と答えてくれたそうです。メジャー1年目あるあるなのか。環境がガラッと変わった中で、やるべきことに追われ、緊張やプレッシャーも常にあるし、言葉も通じないし、でも日々やるしかない…という状況。表面張力で保たれていたコップの水がついに溢れちゃったような感じでしょうか。急に自分の居場所がわからなくなっちゃうって、すごく心細いだろうなと想像しました。瞬間どんなに恐ろしかったろう。挑戦し続けていると、そんな自分の心の中の恐怖と戦うこともあるんだ。

今永選手は「五月病ってこういうことか~と思った」と笑ってお話されてましたが、いやもう大変なことじゃんそれは!!!とファン(私)は思いました。

でもその夜を超え、鈴木選手に話したあとは、もうそんなことはなくなったそうです。すべてを受け入れたと。「もう雨降ってるから、傘ささんで駅まで走っても変わらん!と思った」とジェスチャー付きで話す姿に、この強さがやっぱかっこいいよな今永昇太…となりました。飄々として、なんでも簡単にやってのけちゃうそうに見える今永選手でも、そんなことがあるんだなと衝撃を受けつつ、でもやっぱり同じ人間なんだとちょっと安心もしたような、そんなエピソードでした。

「めっちゃ笑顔でGood Morning!!!って入っていった」話

あともう一つ良いなあと思ったのが、まさかの10失点してしまった時の話。落ち込んだり反省したりももちろんしたそうですが、翌朝「大丈夫か?」なんて声をかけられるようでは普通だ。だから「なんで打たれたのにあんなに笑顔なんだ?!」と思われるくらい明るく入っていった、というお話でした。落ち込んでいるところは人に見せない。それ自体はよくある考え方かもしれないけど、「人に見せないほうが良い」じゃなくて自分が「普通じゃいやだ」と思って明るく振る舞ったというところが、私の良いなあポイントです。

私はわりと何をするにも「こうするべきだ」「こうしないほうがいい」と考えてしまいがちなんです。これ、最近気付きました。良い悪いとか、白か黒かみたいな。だからどちらを選んでも、そこに自分の気持ちがないんですよね。世間的にはこうでしょ、という選び方だから。気持ちがないから、できてもそんなに嬉しくないし、できないと「なんでこんなことしなきゃいけない」と思ったりする……あ…我ながらすごく面倒くさい、陰気な感じだ………陰気がバレちまうよ。。。。

だから、「こういう自分でいたいから、こうする」という今永選手の考え方がすごく眩しく感じました。体と心のど真ん中にしっかり「自分」がある感じ。そのほうが絶対、楽しいですよね。今永選手を見ていると、試合中もそれ以外も常にちょっとユーモアがあって、すごく楽しそう。揺るぎない「自分」があるからこその余裕だなと思います。憧れちゃいますが、でもこれって考え方ひとつ。私も、これこれしないほうがいい…と思っちゃうときに少し立ち止まって、今永式マインドで考えてみたいと思いました。

複雑な魅力にあふれる今永選手

今永選手はかなり複雑な魅力を持った人なんですが、根っこの根っこ、基本的な部分で、すごく人間として明るいな!と感じます。言い回しがちょっと捻ってあるので、クールっぽいというか…クレバーというか…そんな雰囲気でもあるのですが、本質がめちゃくちゃ明るい。横浜を、日本を飛び出して、もはや世界中で愛されるわけだ。

そしてこのトークショー、進行役のお姉さんと2人で2時間喋り通しという大ボリュームでした。ずっと喋っててすごかった。しかも打ち合わせしてないそうです。今永選手は本当に、言葉を操るのがお上手でして、なんでもない話から、結構大事な話までいろんな内容があったのにどれもなんだか面白エピソードみたいに軽やかにお話していました。そのバランス感覚とか、サービス精神とか、魂がエンターテイナーすぎる。考え方、それを言葉にする力、それの伝え方、すべてが素晴らしいな…とお話している姿を見るたび感じます。インタビューを読んでいても。

最初にファッションの話になったとき「今日はアメカジスタイルで…あ、僕にとってはもう、ただのカジュアルなんですけどね」と発言するなど度々「アメリカに染まったオレ」を出してくる感じ、私たちの大好きな今永先生という感じがしました。

そんな今永節の数々を全部箇条書きで残しておきたいところですが長くなってきたのでここで終わりにします。面白発言も、今永流生きるためのヒントみたいなさまざまな考え方についても、いつかまとめて本として出版してほしい。今永選手周りのスタッフさん、よろしくお願いいたします。


最後にあと一言…イベント後半に撮影タイム!があり、ここぞとばかりにシャッターを押しましたが、席がかなり後ろだったためキレイに撮れず、よくみたら載せて良い瞬間のお顔じゃないかも…というものばかりだったため、その画像は私の思い出としてスマホにしまっておくことにします。(「写真載せるときちゃんと選んでよ」とおっしゃっていたのでね)でも退場のとき目の前を通ってくれて夢のようでした~!!推し活報告、完。



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