2024年7月に読み終わった本
5冊読了。
数学の勉強ばかりしていたので読書量は少なかったのですが、読みかけの本を中心に読んで積読を崩しました。
『杜甫詩選』黒川洋一(編集) 岩波書店
漢詩をそのまま読むほどの素養が無いので、書き下し文と訳だけ読みました。
書き下し文→訳→書き下し文、の順にじっくり音読。
構成の制約から生じる技巧については知識がないのでわかりませんが、書き下し文と訳を読むだけでも十分に楽しめます。
『唯識の思想』横山紘一 講談社学術文庫
いつかのKindleセールで買った本。
井筒俊彦の本を読んでいたとき、アジアの宗教哲学に興味をもったのがきっかけだったと思います。
基本的にはわたしのニーズと合致した期待どおりの本だったので満足ですが、時折挟まれる著者の個人的な意見に気が散って途中で読むのをやめました。
できれば話題は本書テーマだけに絞ってほしかった。
『初めから学べる確率統計キャンパス・ゼミ』馬場敬之 マセマ出版社
中高の復習と確率、統計量の計算、点推定、区間推定、検定など。
マセマはそれ単体で学習しているとあまりありがたみを感じませんが、別な参考書で学習したあとに戻ってくるとありがたみしか感じないです。
著者に感謝。
『数学者の思案』河東泰之 岩波科学ライブラリー
エッセイ。
エッセイの型があるとすれば、そのお手本になるような文章。
いい本でした。
『集合への30講』志賀浩二 朝倉書店
途中から急激に難しくなる。
読めるところだけ拾い読みして読了。
あとで集合論の勉強をするときにまた開く予定。
印刷の関係で文字が読みにくいので、9月発売予定の新装版を買ったほうがいいと思います。
新装版のほうが安いです。