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2024年8月に読み終わった本

7冊読了。
Kindle本の積読在庫がなくなってきたのでソワソワしてきた。

『世界一流エンジニアの思考法』牛尾剛 文藝春秋

いつかのKindleセールで買った本。
話題になっていたので購入。
理解してコントロール感を得る、というところがグッときた。


『自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか』鈴木郁子 講談社ブルーバックス

おすすめ。
睡眠不足が続いたあとに動悸が激しくなった経験があり、その現象が自律神経にかかわりがあると知って興味を持ち購入。
初めて知ることばかりでどんどん先が知りたくなり、あっという間に読み終えてしまった。
交感神経と副交感神経を活動と休息のイメージでとらえると理解が捗る。
からだは大切に。


『ヴィジュアルを読みとく技術 ─グラフからアートまでを言語化する』吉岡友治 ちくま新書

序盤はやや大雑把で驚きも関心もない話ばかりで辟易するが、我慢して読んでいくと中盤から少しずつ読み続ける気持ちが起こってくる。
中盤以降は一般性が減って個別性が強くなる。
もう一度読みたいか、なくしたらもう一度買いたいかと聞かれれば、
いいえ。


『ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)最強の合格テキスト[明瞭解説+良質問題]』ヤン ジャクリン 上野勉 SBクリエイティブ

少し前に買ったもので現在は第2版が出ている。
各所での評判通り、公式テキストよりも詳しく記述してある印象がある。
しかし、詳しく記述してあるから理解しやすい、というわけでもない。
そもそも機械学習や深層学習に関する事柄は覚えにくいし概要を理解するのも一苦労であるから、少ない紙面でどこまで説明するかという判断が難しいのかもしれない。


『賤民とは何か』喜田貞吉 ちくま学芸文庫

この本の元になった文書はやや古いもので、素人の自分が見ても論理が飛びすぎじゃないかと思う点がちらほら。
ちくま学芸文庫は商売上手で、古い本を魅力的に仕立てて出版しているが、ジャンルによっては今更感があるものもあるので注意しなければいけないと反省。
時の試練に耐えている本かどうかの判断は難しい。


『定本 酒呑童子の誕生―もうひとつの日本文化』高橋昌明 岩波現代文庫

まえがきでピンとこなかったので、気になるところだけ部分的に読んだ。
買った時はなにかしらの興味があったはずだが、今となってはそれが何だったのかわからない。


『世界食料危機』阮蔚 日経プレミアシリーズ

いつかのKindleセールで購入。
この本のメイントピックは、欧米の余剰穀物の行き先、化学肥料の原材料の偏りから生じる不安定性、の二つ。
20世紀半ばから現在までのデータを国際政治や農業生産に絡めて眺めつつ、ほころびが生じそうな箇所を指摘していく、といった内容。
最後は世界で手を取り合っていくことの重要性が語られており、とてもきれいな締め方だった。


最近「今じゃない」「これじゃない」と思った本をすぐに切れるようになり、積読を崩すペースが少し速くなった。

買った本はなるべく関心の鮮度が落ちないうちに読みたい。時機を逃せば読書体験の価値が下がってしまう。
同級生が徐々に太りだし、子が高校生・大学生という話も耳にするようになると人生の残り時間を意識せざるを得なくなる。

自宅に未読の本がたくさんあると書店にいるようで楽しい、という大きなメリットがあるが、ゆくゆくは両手で持てる程度の積読量におさめたい。

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