元従軍医官の釣り好き名医
幼少時にお世話になっていた町医者の先生。小さな田舎の医院でしたが、常に混雑しており、非常に小さな待合室はいつも混沌としている状況でした。
不便な場所にありましたが、混雑していた理由は過去の大戦時に従軍医官として各地を転戦した経験を持ち、その厳しい状況で身につけた火傷(やけど)の名医として著名で、全国各地から重症患者が常に来院していたからです。
当時は全く感じませんでしたが、医院内の雰囲気はいつも凄惨な状況で、各地の大病院で手に負えない紹介患者や他院に入院中で耐えがたい苦し