丸の内ビジネス酒場~「人生100年時代のメンタルヘルス×モチベーション」
9月21日に開催された、Newspicsと三菱地所が主宰の
「丸の内ビジネス酒場」というイベントに参加しました。
私はこれまでのnote過去記事でも盛んに好きさを書いている、
音声アプリVoicyの中の産業医の大室正志先生とリンクアンドモチベーション取締役の麻野耕司さんがパーソナリティーを務めていらっしゃる
「職場の治療室」という番組の大ファンです。
今回のイベントでは、ついにあのお二人のやりとりを生で見られる!!
ということで、非常に楽しみに当日を迎えました。
(同日同時刻の裏が、これまた大好きで敬愛している佐渡島庸平さん×ピコ太郎さんのイベント、そしてご著書「破天荒フェニックス」をものすごく楽しませて頂いたOWNDAYS代表取締役社長の田中修治さんだったのがどれも見たくて苦渋の決断でした。。。)
大室先生と麻野さんはキャリアコーナーで、
「人生100年時代のメンタルヘルス×モチベーション」というタイトルでのご講演でした。
麻野さんが㈱Vokersの副社長に就任したお話、
(Vokersとは、『「Innovation for the Job Market!」良い会社に人が集まり、良くない会社には人が集まらない、一人ひとりが主体的に仕事を選択し、誠実なCEOが会社を経営しやすい社会、そんな当たり前の世の中に変えてゆきたい。』という理念のもと、運営されている就職・転職検討時のリサーチサイトの開発・運営会社だそうです)
現在取締役を務めていらっしゃる、㈱リンクアンドモチベーションがHRTechサービスであるモチベーションクラウドにより、時価総額が80億円→1400億円まで成長されたこと、(これを大室先生が説明されていました)
エンゲージメントとは何か、のお話しから始まりました。
某番組で、エンゲージメントという単語が誤訳され、炎上した話なども面白かったです。
モチベーションクラウドで用いられているエンゲージメントとは、
社員の企業への共感。商品への愛着、職場への連帯などの会社への結びつき具合のこと。であり、このエンゲージメントをデータ化して測るのがモチベーションクラウドだそうです。
エンゲージメントは個人のデータは出ないそうなので、個人のやる気を測るものではないそうです!
『「エンゲージメント」という単語には婚約という意味があるが、外資系の方はうちの会社はどんなにいいかと語っておきながらすぐに転職することが多いそう。日本企業ではその逆で、うちの会社のダメなところ、を語りながらも長年勤めあげることが多く、欧米と日本それぞれの結婚観に似たものがある。』と仰っていた大室先生の考察が印象的でした。
エンゲージメントスコアの高い会社は離職率が低いそうです。
ここまでで20分くらいだったのですが、麻野さんが
「もう誰もうちの会社のこととか聞きたい訳じゃないから、次の話題に行こうよ、みなさん、ピコ太郎さんと佐渡島さんがやってらっしゃる中、これに来てくれているんだから。僕もピコ太郎さんと佐渡島さんを見たかったよ!」
と仰り、「あぁ、そうか」となる大室先生のやりとりがツボでした。笑
そしてここから、
【そもそも今いる会社に合っていない場合は?】という話題になっていきます。
麻野さん
「日本人はもっと転職したほうがいい。自分に合った会社に転職していかないと国全体のエンゲージメントは上がらない。」
大室先生
「何を自分が求めているか明確じゃないとどこに行ってもキツイ。【自分らしく】というのは非常にテーマであり、人間がメンタル不調を起こす時は期待値のギャップが起きた時。自分がやりたいことを少しでもやれないと期待値と違うとなる。現実の仕事はいきなり世界は変えられないから、気を付けないとギャップが生まれてしまう。」と仰っていました。
【現実と世界との乖離を埋める解は?】というテーマに対して、
麻野さん
「苦しむなら一旦目線を下げよう。世界の前に、目の前のお客さんや職場の中など。視界を狭くすることも時には重要なのでは?」
大室先生
「間に人を置くこと。」と仰っていました。
また、「情動が安定している人は、それ嫌いと決めつけないというのが特徴。好きとも嫌いとも入れずに保留しておく。保留フォルダを持っていると、安定する。保留フォルダの中から自分に向いている職業やパートナーを選べる。」
「理不尽が全てない無菌状態の場所は世の中に無いので、それは念頭に置いておいたほうが良い。」
【どこまで理不尽を我慢したらいいか?】はビジネスモデルに合わせて考えてみること。
「そもそも論」を言っていると人生が終わってしまう。実際に走ってみることも大切。
仕事が楽しくなるまでの期間は仕事によって違う。
20代30代はやりたいことであるかどうかよりやれるかどうかで決まる。
石の上にも三年という言葉があるが、一人前になるために三年かかるかどうかはそれぞれの職種・職場により異なる。そのため、一概に三年と決めつけずに、それぞれ「石の上にもN年」と考えよう。
ということでテーマトークが終了し、質疑応答へと移りました。
【質問】
「理不尽のチューニングをすると社会を変えたいという思いが消えていく。それに対してはどうしたらよいでしょうか?」
麻野さん
「全ての人はアイカンパニー(自分株式会社)として考えていかなければならない。
ミッションとスタイルを個人でも決める。これだけはやらないということを決めること。絶対に譲らないもの、譲ってもいいものを決める。」
大室先生
「理念は憲法9条のようなもの。理念も時代に合わせて変えていい。」
また、今まで会社や家庭を拠り所として生きてきた人が多かったけれど、今後の社会では、必ずしもそうでは無くなるかもしれない。そんな中で、メンタルを上手く保っていくためには、
「拠り所が無いということに慣れていくこと。『ノリつつしらけつつしらけつつノリ切る。』という言葉のように、拠り所がないということをベースにパッチワークのように貼り付けていくこと。(複数のコミュニティに属するなどして)」
などなど、深いお話しの数々を聞けて、参加出来てよかったと思えるイベントでした!
いつもVoicy「職場の治療室」では、大室先生が麻野さんにツッコミがちなのですが、今回のイベントでは麻野さんが大室先生にツッコむシーンが何度も見られて、面白かったです。笑
お二人の専門知識に満ちながらも面白いやりとりが聴けるのが
「職場の治療室」チャンネルなので、メンタルヘルスやモチベーションについて、詳しく知りたいという方は、是非一度聞いてみて下さい!
最後までお読み頂きありがとうございました(^^)
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Voicyが好きなあまり、Voicyファンラボというコミュニティに参加していて、ファンラボメンバーで制作している、「Voicyカタリバ」チャンネルで、「職場の治療室」好きさをカタらせて頂きました!言葉足らずの極みで猛省ですが、それくらい好きなお二人のやりとりです!
Voicyもいいけど、生も最高でした!!