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イスラエルのメディカル・アパルトヘイトの現在地

1. 占領下の民パレスチナ人へのコロナ・ワクチン接種はしない一方で、占領地内のイスラエル人違法入植者にはワクチン接種する「ワクチン接種の先進国」アパルトヘイト・イスラエル

1948年に旧「イギリス委任統治領パレスチナ」領内において「建国」されたイスラエルが、1967年6月の同国による軍事侵攻以来 複数の国連安保理決議に違反しながら違法に占領し続ける、パレスチナ人が住むヨルダン川西岸地区(東エルサレムを含む)とガザ地区。ジュネーヴ条約が、形骸化したオスロ合意よりも優先されると見るのが、イスラエルとアメリカ合州国を除く国際社会の常識。

1) 先週土曜(2021年2月20日)の SNL (Saturday Night Live, サタデー・ナイト・ライブ) が SNS 上で大きな話題になっている。

(1) Mondoweiss は反シオニストのユダヤ系アメリカ人によるメディア。

Michael Che jokes that Israel is only vaccinating Jews, on 'SNL' 〜 At a time when network news is celebrating Israeli vaccination rates, SNL's Michael Che isn't buying. "Israel... vaccinated half their population. I'm going to guess it's the Jewish half."

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When the apartheid is so obvious.

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Comedian Michael Che, in his "Saturday Night Live" show, referred to the #IsraeliVaccinationApartheid through mocking the Israeli government's statement that it vaccinated almost half of its population. Che has been criticized as being anti-Semitic!

2) Michael Che が一部から(要するにイスラエル「何が何でも」支持者たちから)例の決まり文句 "anti-Semitic" とのレッテルを貼られて非難されているようなので、以下、参考まで、筆者による関連 note 投稿 3点。

1点目の投稿の中の「『決して忘れはしない』 〜 ナチスによるユダヤ人虐殺の記録」と題した章では、これはその投稿の主題ではないが、筆者個人が(真の意味で)反ユダヤ主義者などになることはあり得ないということの傍証たり得るような子ども時代の思い出を書いた(そこに書いたこと以外のことを加えると、筆者は若い時のバックパッカーの旅の中でドイツにある戦前のナチスによるユダヤ人等強制収容所である「ダッハウ強制収容所」跡地・博物館を訪ね、また現イスラエル・西エルサレムではヤド・ヴァシェム「ホロコースト博物館」を訪ねている。ただ念のため強調しておきたいのだが、こうした経験がなければ反ユダヤ主義者になるなどということは勿論ないし、一方でこうした経験がなければイスラエルを批判する資格がないなどということもあり得ない)。

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2. 「ワクチン接種の先進国」アパルトヘイト・イスラエル

前章の続編。以下、第1章で取り上げた件について、備忘録的にツイッター上から議論を取り寄せ。

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以下、上掲 ユダヤ系アメリカ人の人権・平和活動家 Ariel Gold のツイッターに関しツイッター社(もちろん日本のではなくアメリカ本社) が不当にアカウント停止したため、上掲ツイートを写真で再現。詳しくはこの写真の下のツイートを参照されたい。2) に関しては、この部分のみ、2021年2月25日に加筆(すなわち この段落分の加筆、及び以下の写真とツイートの件、さらに同日の筆者の note 投稿へのリンクを追加)。 → 3月1日(日本時間 3月2日)、アカウント復活(3月3日加筆、下にリンクを貼った筆者の 2月25日付 note 投稿の「付録 2:『後日談』」にアカウント復活後のツイートを掲載)。

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Ariel Gold が co-director を務めるアメリカ合州国の NGO, 平和団体 CODEPINK (Code Pink: Women for Peace) のツイートより。

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6) ツイート2点と2点目のツイートの参考資料として筆者の note 投稿。

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11) Simone Zimmerman (反「占領」のユダヤ系アメリカ人若者世代の組織 IfNotNow の共同創立者) による喝破。リスペクトを込め「御意」。

"Zimmerman" という姓で思い出す、逆に全くリスペクトできないユダヤ系アメリカ人セレブリティがいる(その男については本 note 投稿の最後に付す)。

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3.  イスラエルがパレスチナ向けロシア製コロナ・ワクチン 1,000人分のみガザ地区(人口 200万人)への搬入を許可

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イスラエルによって止められていたパレスチナ向けロシア製ワクチンの供給が始まった。とはいうものの、2,000回分のみ、つまり 1,000人分だけで、医療従事者にすら行き渡らない(因みにガザ地区の人口は 200万人)。

一方でイスラエルの極右シオニスト政治家は、ワクチンのガザへの搬入を許可するなら、「ガザで拘束されている」イスラエル人 2人と2014年のイスラエルによる対ガザ猛爆撃(2,000人を超えるガザ地区のパレスチナ人が殺された同年7月から8月にかけての連日の猛爆撃)の際に死亡したイスラエル兵2人の遺体を返還させるべきとイスラエル政府に訴えている。

イスラエルはガザ地区を過去14年間にわたり軍事封鎖し、同地区の輸出入と人の出入りを統制、同地区は世界最大の刑務所、ゲットー、あるいは強制収容所と化した「陸の孤島」となり、国連は同地区が「人が住めない」環境に追い込まれていると警告してきた。

記事 (1)

記事 (2)

5) Ayelet Shaked はイスラエルの極右シオニスト政治家の一人。因みにイスラエル自体が、桁違いに多いパレスチナ人の遺体をパレスチナ側に返還していないのだが。

6) Ayelet Shaked!! (前項参照)

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4. イスラエルのメディカル・アパルトヘイト 〜 あらためての ユヴァル・ノア・ハラリ批判とともに

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前章まではヨルダン川西岸地区(東エルサレムを含む)およびガザ地区に住むパレスチナ人、すなわちイスラエルによる軍事占領下もしくは軍事封鎖下を生きるパレスチナ人に対する、イスラエルによるメディカル・アパルトヘイトの現在地に関すること。

以下は、48テリトリー, つまりヨルダン川西岸地区とガザ地区を除く、1967年以前のイスラエル(1948年「建国」)領内におけるメディカル・アパルトヘイト 〜 ここでもコロナ・ワクチン接種に係るパレスチナ人差別。

上記記事をシェアした Jewish Voice for Peace のツイート。

* 因みに、トピック的に今日の note 投稿の主題から逸れてしまうが、上記記事には、以下の興味深いくだりがある。

The third group are Palestinian asylum seekers who fled the West Bank for other reasons, such as their sexual or gender identity. “Some of them have received a special permit [to remain in Israel], while others have not,” says Gutzeit. “Some of them are known to [Israel’s] welfare institutions or have sought shelter in LGBTQ institutions. They are young people who have escaped abuse or harassment.”

この件については、昨日の筆者の note 投稿の中の「付録:イスラエルは『開明』的、『進歩』的であると見せるための "ショー" としての LGBTQ 人権擁護 〜 イスラエルによるピンクウォッシング」を参照されたい。

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以下、筆者の過去の note 投稿より 4点。(3) (4) は関連資料として。

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(2) 前項リンク先 note 投稿の後段でリンクを置いた 4点のうちの 1つ。

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付録: パレスチナ/イスラエル問題と中東 〜 マガジン

パレスチナ/イスラエル問題に関わる投稿をする場合、初めて読む方のためにと歴史的背景など基本的なことを含めて書くことが多いのだが、今日は何というか取り急ぎ SNS 上の投稿を集めた備忘録集みたいな中身になったので、以下の筆者の note マガジンを添えておく。

パレスチナ/イスラエル問題に係るテーマのもと書いた投稿が多いものの、筆者の旅の記録も含め、その他の中東地域に関わる投稿テキストをも収めたマガジン。

Bonus Track (しかしこれは 「音楽」 ではない) 

本 note 投稿の第2章において、反「占領」のユダヤ系アメリカ人若者世代の組織 IfNotNow の共同創立者 Simone Zimmerman の発言(ツイート)を複数取り上げた。

で、彼女の親族でも何でもないが、もう一人の Zimmerman という姓を冠したユダヤ系アメリカ人、それも世界的に著名な人物、要するに超 celebrity を思い出した。

Bob Dylan (born Robert Allen Zimmerman; May 24, 1941), 要するに、ボブ・ディラン!


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