お散歩するのに良い町に引っ越してきました。

2024年5月に長野県駒ケ根市に移住してきて、いくつかの季節が過ぎました。

西にも東にもアルプスが見えて、歩くのも自転車を走らせるのも気持ちが良いです。

先日読んだ本で、ゴリラ研究で有名な山極寿一さんの言葉が印象的でした🦍

人間が心地よく思索にふけるためには、自然のなかをひとりで歩くのが一番だ。目に映る自然のたたずまいや虫や鳥の声は、ひとりで思索を練ることを可能にしてくれながら、孤独を感じさせない。都市の街並みを遠望できる立ち位置は、人間の営為を少し離れてながめようとする境地をもたらす。歩くたびに聞こえてくる自然の音や声は、虫や鳥になって世界を見つめる感性を開いてくれる。

歩く速度も考えるのにちょうどいい。人間は約700万年前にチンパンジーとの共通祖先と分かれてから、最初に二足歩行という人間独自の特徴を身につけた。これは、時速4キロぐらいの速度で長い距離を歩くときにエネルギー効率がいい。つまり、人間は歩きながら、歩くことに意識を集中させずに思考を解き放つことができるのだ。走っていたり、自転車や車を運転していたりするときに、自由に考えをめぐらすことはできない。新しい考えは、自然に囲まれた小道をひとりで歩いているときに突然宿るのである。

ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」 より

これまでいくつかの場所に暮らしてきました。東京、福岡、外国にも。

駒ケ根市は今までで一番「お散歩するのに良い町」な気がしました。
気付けばそういう場所を選んで引っ越してきているのかもしれません。

今日もこれから図書館へ行こうと思います。

いいなと思ったら応援しよう!