懐かしい東京砂漠
東京と聞くと色々と思い出す。あの日、あの時の出来事。今から四半世紀前、25年前の1998年にミュージシャンになりたいという夢を追いかけて「上京」して打ちひしがれて1年で出戻りした。
朝活の場で、そんな東京の話題になり、昔を懐かしく思い出した。
私は朝5:10から文を書く朝活に参加しています😊
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渋谷 SHIBUYA
文を書く朝活では、2人1組になって、文を書いたことについてシェアする「労いタイム」がある。昨日のお仲間あーちゃんとの会話にて、今回の懐かしく思い出すこととマッチした。
⬇️あーちゃんこと「シマコシマ」さんのブログ
地方育ちにとって、渋谷には魔物が住んでいると感じる。渋谷と聞くと、あのイケてるネーミングの「スクランブル交差点」とハチ公を思い出す。当時は、スクランブルと聞くと、スクランブルエッグ🍳か🚨緊急事態🚨のスクランブルくらいしか連想しなかったけど、この渋谷を象徴する交差点も連想のひとつにインプットできていた。今まで、特にアップデートもされていない。
非常に失礼な表現ですが、1998年の渋谷は臭かった記憶しかない。駅近くの人通りが多い歩道を歩いていても、ホームレスの方が結構いた。パルコの方面の坂を上がり、やたらと人が多い。私とは一生関係が持てないと断言できるイケてる若い人たちを横目に見ながら、風を切って歩いていた。
そんな中でも友人にくっついていき、その友人の音楽関係の人の家に行っては、音楽のレベルが違いにショックを受けまくり、打ちひしがれて山手線に揺られていた記憶が蘇る。
アルタ前の思い出
新宿は好きだった。あの都庁のビル群が住んでいたアパートの窓から見える。中野区野方の3階からみるビル群の夜景はなかなか良かった。
当時はアルバイトでピザ屋やコンビニの配達をしていた。新宿区内2丁目〜7丁目くらいまでをバイクや歩いて回ったりする。あの華やかなビル街、新宿3丁目の辺りを外れると、こんなに住宅がひしめき合っているのかと驚く。バイクも通れないような細くうねるような道に「ここは本当に新宿なのか?」と、疑問に思うくらいだった。
1998年の5月2日の夜に、当時はイケてる待ち合わせ場所「アルタ前」で人と待ち合わせをしていた。旧アルタビルには「アルタビジョン」といって、ビルに大きなTV画面があった。日中は何かの番組が流れていたと思う。
あの伝説のTV番組「笑っていいとも」のスタジオがあったビル。「ALTA前より、以上です〜」って、当時のTVのセリフを思い出す。今、アルタってどうなってるの?って調べたら、その名前は無いのね…。
そのアルタ前で、ボケーって、待っていると、アルタビジョンで何かのニュースが流れた。
「えーーーー!!」って、たくさんの女性の悲鳴が聞こえた。「X JAPAN」のHIDEがお亡くなりになった。
ソロ活動になって「ピンクスパイダー」って曲が売れてて、かっこいいな〜って思っていたのでショックだった。
新宿2丁目 その1
現在でもこのワードを聞くと、そんな地域だよねってなる。ゲイバーが多くて、そんな人が集まる場所だ。今でも変わらないみたい。
私はその地域に遊びに行っていたわけではない。アルバイトでピザ屋の配達やチラシ配りで歩き回っていた。当時のバイト仲間は声を揃えて2丁目に行くことを嫌がっていた
しかし、仕事である以上2丁目へ行くことはある。
ピザの配達でゲイバーのお店に行った時だ。ドアを開けて、挨拶をすると、店長らしき、おカマっぽい人が私を見て大きな声で答えてくれる
「かっわい〜〜〜〜〜〜〜♡」
私は当時21才、ピチピチに可愛く見えたであろう。
今はそんなピチピチの輝きは無い。
そんな、ありがたいお声に笑顔で、ありがとうございます!と言いながら、万が一のことを考えて、ケツをグッと閉めて緊張していた。気持ち今すぐにでにも逃げ出したかった。そこをグッとケツを締めつつ堪えて、お金を受け取って、店を出る、店のドアを閉めた後は猛ダッシュ&爆走バイクで店まで帰った。
誰も追って来ず、ホッと胸を撫で下ろし、無事でよかったと安堵する。
新宿2丁目 その2
今度は土曜日の朝にピザ屋のチラシを配ることになる。チラシ配りはピザの配達地域の地図を拡大し、地域ごとに細かく分けられている。チラシを配布したデータ(場所と枚数)を書き込めるように指示され、地図と赤ペンを持って出掛けていく。基本的にどこに配布するか選べるが、配布する日の間隔を取るので大まかなローテーションがあった。
2丁目を選択しないといけない場合は、前に配った奴を呪う…。
「おい、なんでここ(2丁目)だけ、配らねーんだよ」
渋々、2丁目へバイクを走らせる。土曜日の朝8:00の2丁目なんて静かなもんである。私は安心してチラシを配っていた。そんな時に、声をかけられた。
男性で金髪のリーゼントっぽい髪型。身長は私より低めで、体格がちょっとゴッツい感じ。Gパンに白系のあかるい服を着ていたと思う。
その人が何か言ってきたがゴニョゴニョした口調で聞き取れなかった。
「えっ??」
って、聞き返すと、
「げいですかのんけですか」
って言われる。
「はぁっ??」
って聞き返すと、同じように
「げいですかのんけですか」
って言われる。
何を言っているの理解できないので、また「は??」って聞き返すと、その人は「いいです」って言って去っていった。
「なんだあれ、変な奴だな…」って思っていた。
その後、友人にこの日あったことを伝えると、教えてくれた。
「お前それ、ゲイにナンパされてんだよ。ゲイですか、ノンケですか?って言われてるんだぞ。」
「ノンケ」って何かを聞くと、「ノン気、ゲイでは無いこと」という意味だったらしい。
もし、「ゲイ」って答えると、楽しいことが待っていた💕。
当時は「マジか…。マジで2丁目ヤダ…」って思ってた。
今振り返ると、一度くらいゲイバーに行ってみてもよかったかな〜って思う。もちろん、1人ではなくて…。
さいごに
あーちゃん(シマコシマさん)との会話で「野方」の話題になった。私が住んでいた街、中野区野方、東京の下町っぽい住宅街だ。今はどなっているのかな…。
あーちゃんも関わりが深い街だそうで、野方の話で盛り上がった。
あの1年のことはあまり思い出したく無いと改めて思う。それでもこうして書き綴ることに何かの意味があると思う。
気が向いたら、続きを綴ってみます。
今日のしつもん
「今日は何しますか?」
この凹んだ気持ちを上げるべく、ランニングでもしてみまーす👍