ミラボー橋
ちょっとした身の回りの片付けをしていましたら、原稿やら手紙を納めた白い箱のなかに、この『中原中也詩集』が入っているのを見つけました。見つけました、というか、自分で大事に保管したわけですが、それをすっかり忘れていました。実はこれ、杉山平一さんの旧蔵書なのです。
どうしてそれが分かるのか? 杉山さんの手書き原稿用紙が挟まっていたからです。亡くなられたのは2012年ですから、蔵書が処分されたとしても不思議ではありません。原稿の内容については、この本を手に入れた直後、八年ほど前のブログに書いていますので、ご興味のおありの方はご覧ください。
ミラボー橋
https://sumus2013.exblog.jp/24227025/
詩集にも鉛筆でチェックが入っています。むろん好きな作品に印を付けておられたのでしょう。目次の全ページとめぼしいチェック・ページを掲げておきます。ドッグイヤー(ページの角折り、dog ears, dog-ear)も杉山さんによるものと思われます。