スパイス編1(春、躍る。dance club)
仕事始めの日、年末に好きの圧力で調合したスパイスをくれた職場の後輩に報告をした。
「いただいたスパイスで作ったバターチキンカレーはとてもおいしかったです。残りの半分を作り終わったら、また自分でスパイスそろえてみます!」と伝えた。
「それはすごくよかったです!スパイス屋さんご存じですか?」
知らないです。
早速様々なスパイスをそろえられるお店を紹介してくださった。
少々怪しげな入口だけれど、安全ですとのこと。
スパイスと言えば、最近チャイが気になっていた。
インスタグラムの広告にもよく流れてくるんだよな。
完全に情報に転がされているが、インスタントではなく、自分で作ってみたい。
そうだ、買いに行こう。
少し早めに仕事を切り上げ、教えていただいたスパイス屋さんへ向かった。
そのお店は路面店ではなく、雑居ビルの中にあった。奥まった階段を上っていく。確かにほんのすこし入るのに勇気が必要だった。
入ると3畳ぐらいの広さに店員さん1名とお客さん1名がおり、外国語で話をしていた。店員さんとお客さんはインド方面の方ではないかと私は勝手に推測した。
ネット情報によると、粉末ではなく、かたまりから自分ですりつぶした方が、香り高いチャイが作られると書いていた。
店員さんにスパイスの場所を尋ねると、片言の日本語で教えてくれた。
全てのスパイスがそろっていた。ただ全部をそろえると少々高い。
「他に粉末などでもチャイを作ることはできますか?」
「できるよ。これ」
と様々なスパイスがすでに混ざっているものを教えてくれた。
値段はさきほどのすべてを購入した金額の1/3になる。
まずはこちらから挑戦しよう。
購入する値段が安くなるにもかかわらず、「粉末の方がいいよ」と店員さんは親切に作り方も教えてくれた。
カップ一杯につきどの程度入れるのか質問すると、粉末を指で押さえて
「このぐらい」
と押さえて教えてくれた。うーん小さじ1/4くらい?小さじが伝わらなかったので、たぶんそのぐらいと思う。
「また来てね」
うん。次はスパイスカレーを作るために来るよ。
仕事初日から(仕事ではなく)気になっていたことを試せることが嬉しく、
外は寒かったけど、足取り軽く家に帰った。
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