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1995

NHKの朝ドラを、たまたま見たら、
神戸の震災が起きたときのことを、描いていて、

「トアロード」ってセリフが…!

あったね〜 トアロード!
わたしのいたブランドのお店もあったよ。1番店だったから、見学にも行った。

なつかしい〜 
なんか 急に、あたまの中の引き出しが、開いた。


1995年。

ふりかえってみれば、特別な年だったなと思う。

時代的に大きな出来ごとが多く、クローズアップされる年で、

世のことより自分という感じで、ろくによくわかっていなかったけれど、


年が明けて、すぐ神戸の地震があり、
3月には、地下鉄サリン事件があった。


わたしにとっても、節目の年。
1995年 春、
新卒で神戸のアパレル会社に入社した。

会社の社員番号は入社年号で始まるから、わたしは95〜番。

ずっと一緒だった95。

あぁいう大きな災害になる地震は、歴史上の出来事でしかなかったものが、あの神戸の地震から、

はじめてリアルになった。
どうにもできない、広がる火の手の映像をずっとみていた。


入社前から、会社の店舗で内定バイトをしていたので、不安はなかったけれど、
今 思えば、あれほどの災害であったのに、ほとんど滞りもなく 仕事はすすんでいた。


震災の影響で、神戸の合宿施設で行う 入社前の研修は延期となり、
神戸本社で行う入社式も、東日本は東京のホテルか何かで行われた。


それでも、
半年後の6月には神戸で研修合宿が行われた。

加古川の方へ電車で向かったのだけど、場所もあるのだろうけれど、

テレビで見たような災害の跡は感じられず、ただ空き地が多かったくらいで、もうきれいになっていた神戸。

本社はポートアイランドにあったし、最初に所属したブランドは六甲アイランドにあったから、

きれいに敷きつめられていたタイルが、液状化でグニャっとなっていた道。


ちいさな痕跡なのだけど、
今も鮮明に思い出す。

あれから数年間、毎月 店長会で神戸へ行っていた。


幾度となく立ち降りた新神戸の駅。
そこからタクシーで走った海を渡る道路。
左右に広がる神戸港の景色。
そして、帰りに見える六甲の山。


目に焼き付いているけれど、スマートフォンの時代ではないので、写真はほとんどないかもしれない。


ここに載せたくてさがしたけれど、手元にはなかった。

あたまの中にだけに、ある景色。

唯一 あった神戸の写真は、
最後に本社に行ったときに、立ち寄った生田神社のご神木と鳥居だけだった。


平和を祈って。




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