【特別編・外国語教授法押さえておきたいベスト10】日本語教育能力検定試験まとめ
みなさん、こんにちは。大根です。この記事は、以下の動画の原稿を公開しているものです。(全7762文字)
動画を見ただけじゃ学習が進まない!という方は、以下の原稿をご活用ください。マインドマップの画像も貼っています。
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今日は特別編、「外国語教授法 押さえておきたいベスト10」です。
今回は、検定試験でよく出る教授法10種類を、検定試験で問われる特徴やポイント別に比較してみますので、みなさんの検定試験対策にぜひ役立てていただきたいと思います。
今後、検定試験でどんな問題が出ても、みなさんがしっかり対応できるように内容盛りだくさんでお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
1. 大発表!過去8年間で出題回数の多い教授法はこれだ!
押さえておきたい教授法ベスト10は、前回までの動画で取り扱った22種類の教授法の中から、平成26年度から令和3年度までの過去8年間の試験での出題回数順で決めました。
同率第4位から発表します。同率第4位には5種類の教授法があります。文法訳読法、グアン・メソッド、VT法、ナチュラル・アプローチ、内容言語統合型学習です。過去8年間で2問出題されています。それぞれどういう教授法か、定義をしっかり覚えていますか〜?
続いて、第3位。過去8年間で3問出題、タスク中心の教授法です。1990年代に注目されるようになった教授法ですね。
次に、第2位。関連問題まで含めて過去8年間で5問出題されています。それは、コミュニカティブ・アプローチです。1970年代に提唱された教授法ですね。
そして、栄えある第1位は、オーディオ・リンガル・メソッドです!
過去8年間で8問も出題されていて堂々の1位です。
同率4位より下の教授法は、過去8年間で1問または出題なしです。その中から、他の教授法との比較という観点で、今回はオーラル・メソッドとTPRも扱います。
オーディオ・リンガル・メソッドからオーラル・メソッド、TPRまでの10種類の教授法について、今回の動画の中でそれぞれの特徴を比較しながら知識を深めていきましょう!
ちなみに、22種類の教授法が過去8年間の試験のどの問題に出題されたかを表にまとめたのがこちらです!
一覧表について1点補足すると、外国語教授法の問題は、試験1問題4と試験1問題6での出題が多いです。どの大問で出題されそうかとわかっているだけで、試験当日、心の余裕が生まれますよ。
2. フォーカス・オン・〇〇に全集中!
「フォーカス・オン・〇〇」という「第二言語の指導の考え方の分類」があります。「インターアクション仮説」を提唱したことで有名な言語学者のロングが提唱した分類の仕方です。
この「フォーカス・オン・〇〇」には3種類あって、これから説明していくのですが、その前に「フォーカス・オン」という言葉について考えてみましょう。「フォーカス」は「焦点を当てる、注意を集中させる」という意味です。さらに、「オン」は「上に」という意味です。なので、「フォーカス・オン・〇〇」は、「〇〇の上に焦点を当てる、〇〇に集中する」。イメージで言うと、スポットライトでピカーと照らす、といった感じです。
「何に焦点を当てているか?」ということに注目すると、3種類を区別しやすくなります。
ここで、今日の大根ポイント! ここだけは覚えましょう。
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