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なぜ畑をやるのか
僕は去年から畑を始めてますが、なぜ畑をやるのか。
それについて話そうと思います。
かなり唐突ですが、日本のカロリーベースの食糧自給率は38%らしいです。
一方で海外の食料自給率を一部覗いてみると、
カナダ264%、
オーストラリア224%
アメリカ130%
フランス127%
(2013年度、農水省試算)
となっていて、日本は大きく離されています。
まぁつまり、なにかというと、
今後避けられない気候変動による異常気象で耕作地がやられたり、
国際情勢悪化による輸出入規制など、
食料が安定的に供給できなくなれば、
日本はあっという間に食糧不足になる可能性があるということです。
また、世界人口は今も増え続けていて、
地球規模での食料不足の可能性もあります。
こうしたことから、さっさと食料自給率は上げていかなければならない。
さもないと、ひょっとしたら。
ということです。
そのような中で、
・高齢化による農業生産者の減少
・耕作放棄地の増加
といった、農業自体の衰退もあり、日本の食糧自給率向上にとってこりゃまずいという状況になっています。
僕は、このような状況において、
2050年、世界的に食糧が安定的に供給されなくなったら?という未来を夢想します。
そこで僕は、
①自ら食糧の安定供給を行うこと
②農のリブランディング
に取り組んでいます。
①については、自産自消というコンセプトを提案してます。
それは、衣食住健康を、バイオテクノロジーなど用いて身の回りだけで完結させること。
その上で、②農のリブランディングでは、
農をアウトドアアクティビティとして畑を楽しむ、hyper techno agriculture 文化を提案します。
世に蔓延る、拡大戦略ではなく、縮小戦略です。
今、これらをファッションデザインを通して提案していこうとしています。
僕はこの一連の活動をスペキュラティブデザインとして行なっているつもりです。
こうした取り組みの先駆けとして、
まずはスモールステップで、
自分たちと大切な人たちの食料を安定的にかつ楽しく確保する方法を探る実験の意味で、
今、畑をやっています。
前段長くなりましたが、
「世界から、水と食料はなくなる。」
そんなことが言われている時代でもありますから、これから先、なにがあるかはわからない。
そこで、
2050年、世界的に食糧が安定的に供給されなくなったら?
という未来を夢想し、
現在を変えていこうと取り組んでいる真っ最中でございます。
農業ではなく、農へ。
仕事ではなく、遊びへ。
そのような価値転換が生まれた時、
一人ひとりが楽しく食料自給率を上げてゆき、
もしかすると、日本の食料自給率は100%を超えるかもしれない。
そして、気候危機にも対応できるような、
自産自消する人々が所属するアウトドアコミュニティのhyper techno agricultureプラットフォームが成り立っているかもしれない。
そんな未来を夢想しながら、
僕は楽しく土触りで遊んでいます。
身体性を重んじよう。
そうして、地球を健康に。
一緒に土遊びをして、未来に行きましょ。