本との遭遇覚書・名著の話
電車の中で本を読んでいる人に遭遇すると嬉しくなります。
それは本を読む人が少なくなった云々、スマホが云々という話ではなく、単に本を読んでいる姿を見ることで嬉しくなるのですね。
本を並べること、本を売ることは大切です。
それと同じくらい、いやもしかするとそれよりもっと本を読むことは大切なのです。そして本を読んでいる姿が町中で見られるということが大切なのです。
知人が商店街のシェアスペースで朝食屋さんをするとのことだったので、その店舗前で本を並べて本を売って本を読んでいました。
まだ日も昇り切らない、アーケードの照明もつかない中で、本を読んでいました。一種のパフォーマンスかも知れません。でも本を読むということを特別なものにしたくない。ありふれたものにしたい。だから町のあちこちで本を読むのです。
『名著の話 僕とカフカとひきこもり』(伊集院光)と遭遇。
その時に読んでいた本がこれ。
この本の中で本と出逢うタイミングについての言及がありました。たまたま遭遇した本が、その人にとってかけがえないものとなることがある。その人の想いに合致することがある。
そんなたまたまが生まれるためには、日常に本が必要なのです。町を歩いている時に本と遭遇する機会が必要なのです。
なので僕は町に本を並べて、町で本を読みます。
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