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私の推薦図書(物書きの治療薬)『神を見た犬』


 「まったく、作家だなんて!」(1)
 なんて、からかわれたときに(特に自分自身に)こそ、
読みたくなる本。
 本業作家ではなくて別の仕事があり、物書きを好きで
やっているけれど〇〇なんて……そんな、挫けそうになっ
た時の私の処方箋。
 
 作品は全22編からなる文庫本で表題の通り、治療薬と
なったのはそのうちの「マジシャン」。
 著者はイタリアの作家で、イタリア文学界最高のスト
レーガ賞を受賞した方。 
 文庫本サイズで当該作品はたったの9ページなので、
 ――秋の夜長も結局、仕事だよ!
 っていう方にこそ、是非ともお勧め。

 往路は職場に向かう足の鎖になりかねないので、で
きれば、復路のおともにどうぞ(電車通勤の方の場合)。 


(1)『神を見た犬』内の「マジシャン」でスキアッシ
   教授が語った台詞。
   ディーノ・ブッツァーティ(2007)『神を見た犬』
   関口英子訳、光文社





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