ウィーン少年合唱団
ウィーン少年合唱団には、様々なお話やエピソードがありますが、ここではいくつかご紹介しますね。
・ウィーン少年合唱団は、1498年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世によって創設されました。彼は音楽や文化に造詣が深く、9ヶ国語に堪能でした。彼はウィーン王宮礼拝堂で少年たちにミサを歌ってもらうために、インスブルックから少年合唱団を呼び寄せました。その少年合唱団がウイーン少年合唱団の前身です。
・ウィーン少年合唱団には、有名な作曲家や歌手が関わってきました。フランツ・シューベルトは、自ら団員として歌っていました。ヨーゼフ・ハイドンとミヒャエル・ハイドンは、エキストラとして参加していました。クリストフ・ヴィリバルト・グルック、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、アントニオ・サリエリ、アントン・ブルックナーなどは、少年合唱団と共演していました。
・ウィーン少年合唱団は、世界中から集まった10歳から14歳までの少年約100人で構成されています。。彼らは4つのグループに分かれて活動しており、それぞれシューベルト組、ブルックナー組、ハイドン組、モーツァルト組と呼ばれています。彼らは年間300回のコンサートを行い、世界中の約50万人の聴衆の前で歌っています。
・ウィーン少年合唱団は、音楽だけでなく、学業や語学にも力を入れています。彼らはウィーンのアウガルテン宮殿にある学校で、音楽や語学のレッスンのほかに、数学や化学や体育などの一般教科も学んでいます。彼らはドイツ語、英語、フランス語のほかに、自分の母国語や第四外国語も勉強しています。
・ウィーン少年合唱団は、訪問国の人気曲や話題曲をプログラムに組み込むのが特徴です。日本では、《千の風になって》《手紙~拝啓\u3000十五の君へ~》《世界に一つだけの花》《花は咲く》などが歌われてきました。また、ウィーン少年合唱団の代名詞とも言えるウェルナーの《野ばら》やヨハン・シュトラウス2世の《美しく青きドナウ》などの古典作品も大切に歌い継いでいます。
以上、ウィーン少年合唱団にまつわるお話やエピソードの一部でした。
私が最も好きなYouTubeは、ウィーン少年合唱団 2023年来日!です。この動画では、ウィーン少年合唱団のハイドン組が、2023年の日本ツアーに向けて、ニュージーランドの労働歌《ウェラーマン》を歌っています。彼らの歌声はとても美しく、元気が出ます。また、彼らの笑顔や仲の良さも感じられます。ぜひチェックしてみてくださいね。