2章 外はまだ雨が降っていた。 ただ、しまった。傘を忘れた。とも 思ってない。ww 俺は傘を差さない派だからだ。 そんな派閥があるのかは 分からないが、ずぶ濡れに なり…
降り始めた雨は留まることを 知らない。 バカみたいに降っている。 バカみたいな言葉で言うと そんな感じだ。 教室の隅のあいつは待ってましたと 濡れた窓の内側から落…
Note-D
2021年8月11日 20:16
2章外はまだ雨が降っていた。ただ、しまった。傘を忘れた。とも思ってない。ww俺は傘を差さない派だからだ。そんな派閥があるのかは分からないが、ずぶ濡れになりながら帰り道を1人歩くのが青春っぽくて好きだ。それぐらい俺は青春に憧れていたのかもしれない。ただ今日の雨はそんな小さな楽しみを遥かに凌駕するほど降っていた。下駄箱で靴を履き替えた時に1本の赤い傘が目に入る。
2021年8月3日 19:21
降り始めた雨は留まることを知らない。バカみたいに降っている。バカみたいな言葉で言うとそんな感じだ。教室の隅のあいつは待ってましたと濡れた窓の内側から落書きを始めた。手垢という汚物を窓に塗りたくっている。どういう感情なんだよ!窓に謝れ!とツッコミたくなる。俺の視線に気付いたのか恥ずかしそうに落書きをやめた。絵が上手なそいつの絵は完成図の2割未満でもそれがア