「置いてっちゃうからね!」親子関係を壊すダブルバインド
はじめに
子育てをしていると、ついつい矛盾したメッセージを子どもに伝えてしまうことがあります。こうした状況を「ダブルバインド」といいます。子どもは親からの矛盾した指示にどう対応すればいいのか分からず、混乱や不安を感じることがあります。
この記事では、ダブルバインドが親子関係にどんな影響を与えるのか、そしてその対処法についてお伝えします。
こんなことはありませんか?
親からの矛盾したメッセージに困ったことはありませんか?たとえば、こんな経験はないでしょうか?
「自由にして遊んでいいよ」と言われたのに、服を汚したら「なんで汚すの?」と怒られた
「自分で決めていいよ」と言わてお菓子を選んだら、「それは体に悪いからやめとこうね」と言われた。
「好きにやっていいよ」と言われたのに、失敗したら怒られた
どっちに従えばいいのか、迷ったことはないですか?こうした矛盾したメッセージを受けると、子どもはどんなふうに行動すればいいのか分からず、常に不安や混乱を抱えることになります。
次に、親からのダブルバインドが子どもにどんな影響を与えるのかを見ていきましょう。
親からのダブルバインドの影響
ダブルバインドの定義
ダブルバインドとは、相反する指示や期待が同時に与えられる状況をいいます。どちらの指示にも従うことができないため、子どもは不安や混乱を感じます。
ダブルバインドの具体例
「自由に絵を描いていいよ」
子どもが自由に描くと、「山は緑にしようね」と親が言う。自由に描いていいと言いながら、結局は指示を与える矛盾。
「泣きたい時は泣いてもいいんだよ」
子どもが泣くと、「そんなことで泣かないで」と言われる。感情の表現を許すと言いながら、実際には制限する矛盾。
「怒らないから正直に言いなさい」
子どもが正直に言うと、「それはダメでしょ」と否定される。正直さを求めつつ、言われたことを否定する矛盾。
「困ったらいつでも聞いてね」
子どもが宿題がわからずに聞くと、「自分で考えなさい」と言われる。助けを求めることを奨励しながら、自立を強要する矛盾。
父「外で元気に遊びなさい」
子どもが外で遊ぶと、母に「宿題はやったの?」と言われる。父と母の要求が異なり、子どもが混乱する状況を示す矛盾。
ダブルバインドの影響
・自己肯定感の低下
親の矛盾した指示により、子どもは自分の行動に自信を持てなくなり、自己肯定感が低くなります。
・不安と混乱
常にどちらの指示に従うべきか迷い、不安と混乱を感じるようになります
・信頼関係の崩れ
親の言動に一貫性がないため、子どもは親を信頼できなくなり、親子関係が悪くなります。
・行動の抑制
矛盾した指示により、子どもは行動することを恐れるようになり、自主性が失われます。
親のダブルバインドを解く方法
ステップ1: 親自身の矛盾を認識する
まずは親自身が、自分の言動に矛盾がないかを振り返ることが大切です。無意識のうちにダブルバインドを発していることが多いので、自分の発言を客観的に見直しましょう。
ステップ2: 明確で一貫したメッセージを伝える
子どもに対しては、明確で一貫したメッセージを伝えることが大事です。また、自分の子育てに対する価値観や行動指針を明確に持つことが大切です。
ステップ3: 子どもの意見を尊重する
子どもの意見や選択を尊重することで、自己決定感を育てましょう。また、子どもが自分のやり方で失敗する意義についても理解しましょう。知識として知ることから、実際に体験することで学びが深まります。
受講生のエピソード
受講生A
子どもに「何を選んでもいいよ」と言いつつ、失敗したときに厳しく叱っていました。しかし、子どもの選択を尊重し、失敗も一緒に学びとして受け入れることで、子どもとの関係が良くなりました。受講生B
子どもが汚れた時に「どうして汚したの?」と叱っていましたが、「次回はどうすれば汚さずに遊べるか一緒に考えよう」と話すようにしたら、子どもが自主的に考えるようになりました。
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ミスターおかっち
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