糖尿病猫と痛風おじさん#1「君と出会った頃」
2024年3月、愛猫モコが糖尿病の診断を受け入院しました。(今は上手にお付き合いして元気にしています)10年以上ともに過ごしてきた彼(去勢済)との思い出をどこかに残しておくべく、書き留めることにしました。
気がついたら家に連れ帰ってきていたあの日
遡ること2012年秋、初めてモコに出会いました。知人から「庭に子猫が捨てられていて困っている。引き取り手を探してくれないか」という相談を受けた私が興味本位で見に行ったその足で家に連れ帰っていました。帰り道、スマホで必要なものを検索してペットショップで取り急ぎのものを揃えたことをよく覚えています。
毎日手探りで、体重を測ってミルクを飲ませて、小さな身体で一生懸命鳴いてみるモコを何時間眺めていても飽きることなく、当時苦楽を共にした大学サッカー部の仲間も良く会いにきてくれました。
自分の子どもより先に哺乳瓶を扱ってミルクを飲ませる日が来るとは考えもしていなかったまだ青い20歳の秋でした。
初めてう○ちが出来た日の、驚いた表情も忘れません。
去勢をしても止まらない僕の甘やかしでどんどん大きくなってしまって、去勢したら太りやすいなんて聞きますが、許容範囲を超えてタヌキまっしぐら。元を辿れば、この時にダラダラ食べを習慣にさせてしまったことが原因です。本当に申し訳ない。
爪研ぎの快感さも覚えて、当時住んでいた七隈の学生アパートの壁紙をズタボロにして大家さんにこっぴどく叱られて、退去費用で溜め込んだバイト代が飛んでいったこともいい思い出です。
少しずつ色々なことへの関心が増え、外にも興味を示すようになった頃、家のドアが開いた瞬間に走り出し、オートロックを凄まじい勢いで乗り切り脱走したこともありました。「野生の本性に駆り立てられたんだ」とべそを描きながら探し回って数時間。家の目の前にある公園のブランコの下で怯えて小さくうずくまっていたモコがいました。この頃からビビリは筋金入りです。
無事に大学を卒業し、晴れて社会人になった私は学生マンションを追い出され転居します。移り住むは博多区。モコと社会人1年生の生活がスタートです。
続く
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