就活恋愛理論
学生と接する中で就職の話題は非常に大きなテーマです。
中でも私は長いこと新卒と呼ばれる新社会人を送り出すシーンに関わってきましたので、「時代は定年まで一社じゃないよ」と言えども、人生における重要な転機であることは間違いありません。
就活という言葉だけで何だか気持ちが乗らず、億劫になってしまう。そんな心理的ハードルを下げたいと思いながら考えていることを整理してみます。
就活は恋愛に似ているんですか?
私なりの答えはYESです。
それはプロセスにあると考えます。
それぞれの一次ゴールを
就活=内定獲得、恋愛=意中の相手とお付き合いとします。
*一次ゴールとしたのは、就職してからが本番だし、お付き合いしてからこそが本番だということは十分わかっているつもりだからです。
それぞれ少し解像度を上げてみます。
恋愛のプロセス
恋愛の王道パターンを想像します。
何かしらのきっかけで相手を知る
相手に好意を持つ
コンタクトが取れる手段を得る
相手のことを深く知る
自身を知ってもらう
決め台詞キラリ
お付き合い
ここで抑えておきたいのは、4があって5だよねという順序性です。
つまり相手を深く知り、外見だけでなく趣味・嗜好などを含めた内面について理解を深めることで、自分の魅力をどう表現すれば相手に伝わるか、
はたまた、そもそも相性の観点でどうなのかを把握して前進できるということです。
これが十分でないと、仮にお付き合いできたとしても、後々百年の恋も冷めることになったり、独りよがりの自己アピール陶酔を繰り返すことになり、そもそもゴールと定めた意中の相手と恋仲になることができません。
相手を知ること理解することは決して省くことのできない重要なプロセスです。
(その前段階に、自分の好みや理想を知っておく自己分析的なフェーズも必要そうですが、そこまで恋愛に緻密な計画を持ち込むとキラキラしないので割愛します)
就活のプロセス
続いて就活の王道パターンを想像します。
何かしらのきっかけで企業を知る
企業に興味関心をもつ
企業とコンタクトを取れる手段を得る
企業のことを深く知る
自身を知ってもらう
決め台詞キラリ
内定
と、並べれば一目瞭然でプロセスの共通点というよりか同じでした。
CMや広告など何かしらのきっかけで企業を知り、そこから関心を持ち接点づくりが始まり説明会等に参加し、求める人物像や企業理念・風土などを知る。
企業に必要とされるためにどう自分を表現するか、不足していることは何か(恋愛で言えば、黒髪短髪が好き♡な相手に、金髪ロン毛で挑むってハードル高い)面接で想いを込めて表現し、決め台詞で入社への意欲を語る訳です。
他にも色々あるけど
他にも、恋愛にライバルがいるように就活にも席を争うライバルがいて、恋愛のチャンスが一人でないように、
企業も複数あってなどそれはそれは様々な観点から共通点は見つけ出せる訳ですが、
まとめたいのは就活なんて初めてで、何からしたらいいかわからないと溢す学生の中で、全員が恋愛未経験ではないでしょう。
人は経験し、学び、感覚を鍛え成長していく生き物ですから、その経験をうまく応用できる器用さと柔軟さが、目の前のストレスを和らげてくれる。そんなヒントになるのかなと思った次第でした。
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