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女一人旅三日目⑤~因島(因島大橋記念公園)~

大浜崎灯台から因島大橋公園は近い。

険しい道を再び歩きながら向かう。
スニーカー推奨だ。ヒールでここには来ない方がいいだろう。
歩く距離は10分くらいだが、歩き慣れた人ではないと息切れするかもしれない。

 
 
因島大橋公園はポルノの昭仁さんがソロで出した「歌を抱えて」という曲のPVロケ地である。

かつてANNで昭仁さんが、槇原敬之さんの「チキンライス」という曲の世界観を絶賛しており、この曲もどことなくチキンライス風味がある。
普段昭仁さんが作る詞はメッセージ性があったり、抽象的な表現もあるのだが、「歌を抱えて」に関してはストレートな歌詞が特徴で、今は亡き父親について歌った曲である。

 
初めて曲を聴いた時もあまりのストレートさに全身から力が抜けるような衝撃が走ったが(ソロアルバムラスト曲である)、PVもまた衝撃的で涙がポロポロ溢れた。

 
 
ここがPVロケ地の場所であり、昭仁さんが座って歌ったベンチである。
残念ながら今年の夏に壊れてしまったらしい。

奥の建物は、オフショット撮影場所だ。

 
撮影の季節や天気の違いから、印象がまた違って見える。

 
同じ時刻に撮ったとは思えないほど、因島大橋側は曇り、大浜崎灯台側は晴れている。

大浜崎灯台、近くで見ても美しかったが、因島大橋記念公園から見ても美しい。

  
空と海の青さよ。
写真からも伝わると思うが、茨城の海を見慣れた栃木人、波が穏やかでビックリする。

 
 
ちなみにこれが私が見慣れている茨城県大洗の海。そして灯台である。

 
 
こちらは神奈川県江の島の海。
やはり関東と瀬戸内では、空と海の青さや穏やかさが違うのである。

ここは江の島ではなくて、由比ヶ浜海岸かな?多分。

 
 
 
PVのように、浜辺に降りてみた。
残念ながら、シーグラスもキレイな貝殻も見当たらなかった。

おそらくポルノファンが拾っているのだろう。
因島のシーグラスも貝殻も御利益ありそうだもの。ましてPVロケ地となると。

 
昭仁さん。
因島はとても美しいです。

故郷で家族との思い出の場所で、感情を込めてあんなにストレートな歌を歌われたら、私は泣いてしまうよ。

 
私もまた、父と母を想う。

障害者になった母。
介護者になった父。

小さい頃、旅行によく連れて行ってくれた両親。
去年まではよく夫婦で旅行に行っていたのに、病気になってから母は近くのコンビニさえ行けなくなった。父もそんな母に寄り添い、旅行に行かなくなった。

二人とも旅行が趣味だったのに。

 
 
両親は今元気だろうか。
無理を言って私は一人旅に来てしまった。
悔いはないけれど、申し訳なさはある。

私一人楽しんでしまって申し訳ない気持ちと、送り出してくれた両親のためにも旅を思い切り満喫したい気持ちが同居する。

波を見ていると、嬉しさと切なさが込み上げる。

 
 
友達とパチリ。
海をバッグに写真が撮れてよかった。

 
ポルノファンとの交流時にいつからファンなのかとか、好きになったきっかけについて話すわけだが、因島出身の方がポルノグラフィティがデビューした当時どんな印象だったか聞けたのは興味深かった。

また、親子でポルノファンだと聞き、因島在中の方が親子で推してくれていることはポルノにとっても喜ばしいことだろうなと感じた。

 
 
余談だが、友達は因島案内のために、私が4年前に書いた因島についてのnote記事を読み返してくれたらしい。真面目だ。
当の本人は今回の旅が終わってから読み返した。

 
 
 
因島大橋記念公園を堪能しても、時刻はまだ10:30前だった。
どうやら予想以上にさくさく回れたらしい。

 
某場所に車を停め、そこからは私のレンタカーに友達が相乗りし、移動した。
途中で、ワークショップの見学に立ち寄らせてもらった。
どうやら、因島に宿泊している方がワークショップでタディング体験をしているらしい。

 
ほう、これが噂のタディングか。

私はタディングを見るのは初めてだった。
竹脇まりなさんのYouTubeで初めて知ったタディング。
はっさくんの柄を作っていた。

 
因島でワークショップをやっているなんて知らなかったし、やってみたいという発想さえなかった。
私は海や景色を楽しむ旅にすると決めていたが、年末年始に観光地が休みならば、こういったワークショップをする楽しみもあるんだなと感じた。

 
島の方も観光客の方もポルノや因島にまつわる服を着たり、グッズを身につけており、それを見てテンションが上がった。

  
 
また、貴重な島ごとぽるの展のうちわやステッカーを見せていただいた。
まさか生で見られるとは。
ポルノの曲や動画を見ながら、ポルノや因島の話を見知らぬ方とする時間が旅ならではで面白かった。

 
 
また、晴一さんが世界一美味しいと言っている、尾道ラーメン屋さんの「因島萬来軒」も案内してもらった。
こじんまりとした昭和感漂うラーメン屋さんで、地域密着型の印象だ。
土地勘のない人はうっかり通り過ぎてしまいそうな位置にあった。

 
私が食欲があり、胃の調子がよければここのラーメン屋さんでお昼もありだった。
実際、ファンはきっとたくさん訪れているに違いない。

 
後に調べたら、ネットではこのお店を晴一さんが推しているのは確かに有名だった。
私が因島に初めて来た時は、ファンの集い場所といったら「ペーパームーン」がとにかく有名だったが、あれから17年。
ファンが行きたい場所も、行っておいた方がいい場所も本当に増えた。

 
 
 
 
お次は、夏にポルノが野外ライブをやった、因島運動公園に移動である。

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