入院107日目:言えない本の音
今日は朝から憂うつだった。
夕方、前施設長と新施設長と面談があるからだ。
半年間の仕事を振り返って、上からあーだこーだ言われる不快極まりない時間だ。
狭い部屋で向かい合って一時間。逃げ場ははいのだ。
入職してから何度も面談はあったが、楽しかったことはない。
今日も最悪だった。
職員の中で一番計画性があると言われたのはまだよかったが
色々色々色々色々なことを言われた。
要約すれば、サービス残業や持ち帰り仕事は“私が”上に遠慮をして気持ちや仕事量を報告しないせいであり
“上は”悪くないらしい。
バカバカしい。
部下の仕事量を把握していなかったり
確認していなかったり
関係性が築けていなかったり
組織や仕事をまとめられていないのは
私から言わせてもらえば管理者の力量不足だ。
現場がいっぱいいっぱいで
みんな退職を考えてしまっている中
悪いのはあくまで私達現場だと言ったのだ。
これだから本音を話す必要も義理もないのだ。
報告しても
連絡しても
相談しても
上が理解力がなければそれで終わりなのだ。
更に、夏から業務担当を変更し
みんながオールマイティに様々な業務をできるようにするという。
私は内心笑ってしまった。
また仕事が増え
また覚えることが増え
またみんなのゆとりがなくなるだけなのに
本当に上は私達が今どれだけ追い詰められているか全く分かっていないのだ。
まぁいい。
仕事はやるか辞めるかだ。
私が辞めればいいだけの話だ。
みんなが楽しく仕事ができるように自分達は頑張っている的なことも言っていたが
上は私達の本音が全く見えていないのだろう。
現場の私達は女優なのだ。
帰り際、新人さんに愚痴った。
新人さんは気持ちを分かってくれた。
嬉しかった。
つい話しすぎて帰りが遅くなり
今日の夕飯はおかずを買っていった。
お父さんが食べている間に、明日のおかずを作った。
お母さんは今日は筋肉痛は大丈夫らしい。
夜は歌番組を見て楽しんでいるという。
お母さんは今日
私がむしゃくしゃしていることを知らない。
新人さんと話したことばかり今夜は考える。
新人さん「真咲さんが上に言えない本音ってなんですか?」
私「人に任せた仕事につべこべ言うな!」
新人さん「私が言えないのは、○○の仕事やりたい(前職の業務)、ですよ。」
私「それを言うなら私は、前の職場にずっといたかった、かな。」
上には言えない。
周りの同僚にも言えない。
だけど新人さんには言える。私達は似た者同士だから。
私と新人さんの答えは出ているのかもしれない。
私達はここにいてはいけないのかもしれない。