創立記念日
施設の創立記念日は、誰かしらゲストを呼んでいたらしい。
らしい、というのは
私の転職がコロナ禍だったため
社会人一年目は外部の方を呼ばない方向だったからだ。
社会人二年目になり、今なら外部を呼べるのではないかという話になり
創立記念日は手品とアフリカンダンスショーに決まった。
自分らで企画や準備をしないというのは非常に気楽だ。
私は知らないが
数年前にも来た方のようだ。
そのゲストの方はアフリカンダンスをやった。
職員、利用者共にアフリカンダンスをしたことがある人がいるし(私もしたことがある)
盛り上がりを見せた。
普段とは違う、非日常的なイベントで不穏になる方もいたが
それでもほとんどの利用者は楽しんでいた。
特に手品ショーは素晴らしかった。
タネも仕掛けもさっぱり分からない。
新年会の出し物で利用者が手品を披露したが
レベルが段違いですごかった。
すごい、すごい、とみんなで盛り上がった。
不穏な利用者も手品により落ち着きつつあった。
前の職場もイベント時に手品ショーができる方をゲストに呼ぶか呼ばないかという話になった。
ただ、手品ショーの難点は会場が広いのが不向きなことだ。
今の職場の10倍の人数がいた前の職場では、手品ショーは不向きだった。
前の職場は今でもゲストを呼んだイベントはやっていない。
コロナ対策で、今年もやらないのかもしれない。
行事に向き合うと、嫌でも昔を思い出す。
あの日あの時あの場所での私達。
今、私はここにいるよ。