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パートナー/小花美穂

私が中学生か高校生ぐらいの時にりぼんで連載していた「パートナー」が
今マンガMeeで連載しているらしい。

その告知を見たら、久々に読み返したくなった。

 
主人公は双子姉妹と双子兄弟なのだが
この話を読むと、剥製や命について考えさせられる。

生きるとは、死とは、その人らしさとはなんなのか。
人間とはなんなのか。

様々な愛の形が本作には出てくる。

小学生も読むりぼんで当時毎月連載していたのはなかなかチャレンジだったように感じる。

 
私は小花美穂先生の作品が大好きで、全作品を買ったし、持ってもいる。
ギャグやお笑い要素が強めでありつつ、人間の繊細な心や感情の機微を実によく描けている。

 
私の姉がもしある日突然死んで遺体が盗まれ、その遺体を勝手にいじられたら、命の冒涜だと感じると思いつつ
なんとか愛する人を蘇らせようとした博士の気持ちや
賢ちゃんがtype04と触れあって幸せな気持ちもまた理解できるのだ。

悪や正義にキッパリわかれていない、読者に考えさせられる素晴らしい作品であるが
一話目から腕がとれちゃうシーンがあるし、人が死んだり、殺されたり、傷つくシーンが多々あるので、グロいシーンが苦手な人には読むのがキツいかもしれない。

 
個人的にはいつも賢ちゃんとtype04の海のシーンが泣けるし
壊れていく賢ちゃんを見ていて切なくなるし
苗とMOEの最後の会話にも泣けるのだ。

岩垣さんもまた、切ない。

 
最後のオチがベタといえばベタなのだが
これ以上ないほどいいオチであり
やはり最後はこのようなオチであってほしい。

 


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