放デイからの見学者
私の前の前に働いていた方が新しい職場で同僚を連れて見学に来たのだが
今度は系列施設の放デイの方の見学を提案してきた。
子どもと保護者合わせた数は
その日出勤していた職員と利用者の数と同じくらいだった。
系列施設なら、自分らの施設を見学させればいいのに。
私は内心イライラした。
それは私なら前の職場に見学なんてできないことをやってのけているからだろう。
放デイの方々は非常に騒がしかった。
作業にならない。
普段声を上げる利用者もその圧倒的なパワーの前ではなすすべなく
気を遣って静かにしていた。
放デイを卒業して仮に利用希望を出しても
利用は5年以上先になるだろう。
約一時間ほどで見学は終わった。
「子どもを連れてきて見学は珍しいですね。」と保護者は言う。
その日、別の時間帯では特別支援学校高等部の方も保護者と見学に来ていたが
確かに利用希望本人が来るとしたら特別支援学校高等部の方が多い。
本当にレアな見学会だった。
移転をしてから
ポツリポツリと見学希望者からの問い合わせがある。
利用者も一人増えた。
去年まで見学希望者はあまりいなかったし
利用者も減るばかりだったのに。
新しい風は確かに吹いている。